南天サーベイとは? わかりやすく解説

南天サーベイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/25 03:41 UTC 版)

エイベル・カタログ」の記事における「南天サーベイ」の解説

1958年カタログカバレージは、オリジナルPOSS限界のため、赤緯27°までであった。これや他の欠点是正するため、オリジナルカタログ後で見直しと、オリジナルカタログでは除外されていた南天部分リッチな銀河団追加カタログである「南天サーベイ」による補訂が行なわれた。 南天サーベイはエイベルオリジナル北天サーベイに1361のリッチな銀河団付け加えた。このサーベイでは Southern Sky Survey (SSS) の深宇宙撮影した IIIa-J 乾板使用された。これらの写真乾板1970年代サイディング・スプリング天文台 ( オーストラリア)の1.2mシュミット式望遠鏡用いて撮影されたものであるエイベルはこのサーベイエディンバラ過ごした1年サバティカル (長期休暇)の間に着手した。 彼はそこでエディンバラ大学のハロルド・コーウィン (Harold G Corwin) の助力を得ることができた。Corwin はこのカタログ1981年 (この時点では彼はテキサス大学オースティン校天文学科一員であった) まで取り組むことになった1981年時点サーベイ約半分終了していた。南天サーベイについての暫定論文1983年開催されたあるシンポジウム発表されたが、これはエイベルの死の約1ヶ月前のことであったその後カタログオクラホマ大学のロナルド・オロウィン (Ronald P Olowin) によって完成され1989年出版された。 エイベルコーウィンエディンバラ王立天文台 (en:Royal Observatory, Edinburgh) に保存されていたオリジナル乾板用いて3倍の拡大鏡肉眼精査した。一方、オロウィンは高品質のフィルムコピーを用いて、7倍の拡大鏡による肉眼での精査と、デジタイザーによる自動走査行なったエイベル北天サーベイでの採用基準踏襲され、エイベルリッチネスと距離に関する分類法従前のままであった。ただし、距離分類今度等級ではなく赤方偏移定義されることになった銀河団採用基準以前と同様ではあるが、今回は最低30明る銀河含め採用することとした。これは、この基準であれば本当にリッチな銀河団 (すなわち、最低50個の明る銀河を含む銀河団) を誤って除外する可能性排除できると評価されたからである。 南天サーベイではエイベルオリジナルカタログのために考案した命名方法維持された、番号は2713から4076が割り振られた (このカタログ3つの重複する記載含んでいる:A3208 = A3207、A3833 = A3832、および A3897 = A2462 である)。赤道座標1950年分点2000年分点について与えられているが、銀河座標1950年分点赤道座標から計算されたものであるエイベルオリジナルカタログ (改訂修正更新版) は1989年論文発表された。論文はこれ以外に、エイベル補遺 (Abell Supplement) カタログとして、南天サーベイのうち距離とリッチネスが本カタログ採用基準満たない1174の銀河団カタログを含む。

※この「南天サーベイ」の解説は、「エイベル・カタログ」の解説の一部です。
「南天サーベイ」を含む「エイベル・カタログ」の記事については、「エイベル・カタログ」の概要を参照ください。

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