千葉県警が小田島らを強盗殺人容疑などで逮捕
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/16 03:12 UTC 版)
「マブチモーター社長宅殺人放火事件」の記事における「千葉県警が小田島らを強盗殺人容疑などで逮捕」の解説
2005年10月5日までに、松戸東署捜査本部の任意の取り調べに対し、被疑者Mが「(事件当日に)小田島と2人で社長宅に行った」と認め、妻娘殺害への関与を認める供述をした。これを受けて捜査本部は慎重に裏付けを進めた上で、被疑者2人を容疑が固まり次第、強盗殺人容疑で再逮捕する方針を固めた。 その後、2005年10月20日までの任意の取り調べに対し、2005年10月17日に55歳の誕生日を迎えた被疑者Mは「強盗に入ったが、母親(A)と娘(B)に見られたので2人を殺し、証拠隠滅のために火を点けた」などと、容疑を認める供述をした。一方、小田島被疑者は「関係ないのでわからない」などと供述し、一貫して関与を否定した。 2005年10月21日、千葉地方検察庁は小田島・M両被疑者を旅券法違反罪などで千葉地方裁判所に起訴した。 松戸東署捜査本部は同日、小田島・M両被告人を強盗殺人・現住建造物等放火の容疑で再逮捕した。 この時の逮捕容疑は、「被疑者2人は2002年8月5日の午後1時半から3時半にかけて馬渕邸に押し入り、1階居間にいたAを紐状のもので、2階寝室でBをネクタイで、それぞれ首を絞めて殺害した上、腕時計・指輪など計10点966万円相当を奪い、持ち込んだ混合燃料を2人の遺体周辺に撒いて火を点け、馬渕邸を半焼させた疑い」であった。 取り調べに対し、被疑者Mは「金目当てで小田島と2人で馬渕邸に押し入った。(犯行前)刑務所にいたときから、関東近県の資産家宅を狙おうと考えていた」と供述し、容疑を認めた。 その一方、小田島被疑者は「事件には関係ない」と供述し容疑を否認した。 本事件での逮捕を受け、『読売新聞』では、それまで匿名で報道していた小田島・M両名を、ともに実名報道に切り替えた。 前述のように小田島らの逮捕につながる情報を提供した男性は、千葉県警の事情聴取を受けた後、『朝日新聞』の取材にも応じた。それによれば、小田島・M両被疑者は、別の男性受刑者1人を加えた計3人で、企業の功績・役員の名前などを記した情報誌を読みつつ、「資産家宅に押し入って、金を奪おう」などと話し合っていた。その上で小田島はMらに対し「練馬三億円事件の際、証拠を残したので犯行がばれた。今度捕まったら刑務所で死ぬしかない」などと話しつつ、証拠を隠すため「放火」・「殺人」などについても言及していた。 また別の関係者によれば、小田島はマブチ事件について容疑を否認したが、2005年10月21日の逮捕直前になって練馬三億円事件について言及し、「事前に押し込み先の候補として関東近郊の複数の企業経営者を多数リストアップしていた」ことなどを話し始めた。そのターゲットとして検討していた候補は、東京都内の建設会社・群馬県内のパチンコ機器メーカー・横浜市内のゲームソフト制作会社など多岐にわたっており、マブチモーター社はその候補の1つだった。
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