紐状のもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 02:58 UTC 版)
糸、紐、ロープ、ワイヤーなどでは、細い単位を撚り合わせて、より太く、丈夫なものを作る事がきわめて多い。これらに関しては、Z撚り、S撚り、またはZ巻き、S巻き、の名称が一般的に使われ、ISO 2として標準化されている。天然の繊維を糸にするには撚りが必要であり、撚りの無い糸は無いからである。「右巻き、左巻き」も目にするので、傾向として、 右巻き=右手=Z巻き 左巻き=左手=S巻き であることを記しておく。 撚りの組合せは実用上重要である。撚りは戻ろうとする傾向を持つ為である。 たとえば、紐を編んでロープを作る際、各々の紐がS撚りならば、紐同士を編む時はZ巻きにするのが普通である。これをS撚りZ巻きと呼ぶ。ロープの編みの戻ろうとする方向と、紐の撚りの戻る方向が逆になるので、戻る事ができず、安定する為である。 S撚りS巻きやZ撚りZ巻きにも用途がある。たとえば洋ロウソクの芯で、燃え残りを防ぐ為に使われる。これは、撚りの戻りやすさを利用している。 三つ編みは、S巻きでもZ巻きでもない。また毛糸玉など、巻いてはいるが、どちらの巻き方とも言えないものもある。
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