千代丸古墳とは? わかりやすく解説

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千代丸古墳

名称: 千代丸古墳
ふりがな ちよまるこふん
種別 史跡
種別2:
都道府県 大分県
市区町村 大分市大字宮苑
管理団体 大分市(昭9・818)
指定年月日 1934.05.01(昭和9.05.01)
指定基準 史1
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 宮苑臺地ニ略南北方向ニ築カレタル前方後円墳ニシテ周囲頂部削平セラレ著シク旧形ヲ損セリ全長九十後円部高サ十五前方部ハ甚シク削平今尺餘ヲ存スルノミ後円部ニ孔口ヲ露出セル石室アリ石室ハ略東面玄室羨道トヨリ成ル羨道部ハ天井石ヲ失ヒ南壁十三北壁十二尺五寸ヲ存スルノミ玄室ハ長サ約十一尺幅約六尺天井三枚ノ石ヲ以テ被ヘリ左右並奥壁ニ塗痕跡ヲ存ス奥壁ニセル石ノ前面ニハ人物家屋等ノ図ヲ彫刻セリ
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千代丸古墳

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/11/21 04:28 UTC 版)

千代丸古墳(ちよまるこふん)は、大分県大分市大字宮苑字千代丸にある古墳。1934年(昭和9年)5月1日に国の史跡に指定されている。

概要

千代丸古墳は、大分川の支流である賀来川左岸で、大分川との合流点から約2キロメートル上流の丘陵に位置する。

盛土が流失しておりその詳細は不明であるが、直径約15メートル、高さ約4メートル程度の円墳であったと推測される。

埋葬施設・線刻画

石室は、羨道を備えた全長8.9メートルの横穴式石室で、面取り整形した凝灰岩を組み上げて造られている。 玄室は、奥行3.32メートル、幅1.8メートル、高さ2.8メートル、羨道は長さ4メートル、幅1.9メートルで、その奥部には平石を二段に重ねた屍床が設けられている。

また、屍床から高さ1.1メートルのところに約50センチメートルの厚さを持つ石棚が突出し、その前面には、三角形や四角形の幾何学文様や、人物、動物が線で刻まれている(線刻)。石棚(ベッド)を有する古墳は、九州では、福岡県南部から熊本県北部にかけて分布している。

装飾古墳

この古墳は、装飾古墳としては大分市で唯一のものであり、線刻のある装飾古墳は、大分県内でも他に鬼ヶ城古墳鬼塚古墳の2例が知られており、鬼ヶ城古墳には、本古墳と同様な石棚が設置されており、石室構造にも共通性が認められる。

千代丸古墳の築造年代は、石室の構造や線刻が施されていることなどから7世紀初め頃と推定されている。

参考文献

  • 文化庁文化財保護部史跡研究会監修『図説 日本の史跡 第3巻 原始3』同朋舎出版 1991年 ISBN 4-8104-0926-0

関連項目

外部リンク

座標: 北緯33度13分13.0秒 東経131度32分35.6秒 / 北緯33.220278度 東経131.543222度 / 33.220278; 131.543222




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