医薬的効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/24 17:43 UTC 版)
緑茶は成人が適切な量を飲む分には安全であるが、含まれるカフェインの作用により不眠、不安、いらだち、胃腸不良、吐き気などを起こしえる。さらに少量のビタミンKを含むため、ワルファリン服用者は注意が必要である。 またある種のがんについて、緑茶はそれを予防し進行を遅らせる効果があるであろう(may help)とアメリカ国立補完統合衛生センターは述べていたが、現在はヒトに対するがんの研究で一貫した結果を得られなかったとしている。 試験では、体重減量のエビデンスがあるとは確認できなかった。 緑茶には1杯当たり約90mgのポリフェノール(カテキン類)が含まれており、活性酵素によりダメージから体を守る。そして、ポリフェノール摂取量が増えるとシミも抑えられる。 また、カテキン類には高い吸着性があり、菌やウィルスに吸着して抑え込む働きがある。歯周病を改善したり、お茶うがいでインフルエンザ発症が抑えられたという報告もある。 緑茶を飲用する習慣のある地域とそうではない地域では新型コロナウイルス(スパイクタンパク質)の感染率に有意な差がある事が判明しており、緑茶に含まれるエピガロカテキンガレート(EGCG)がウイルス表面の突起(スパイクタンパク質)と結合することにより感染力を弱める効果がある事が判明している。 カテキン類は、緑茶を飲んで1~2時間後に血中で濃度がピークになるが、4時間後には血中濃度は低下してしまう。抗酸化力をキープするためには2~3時間ごとにこまめに飲む必要がある。 水出し緑茶ならストレスを軽減する効果をもつテアニンや免疫細胞を活性化するエピガロカテキンを効率よく摂取できる。お湯で入れたお茶にはカフェインや渋みの強いカテキンが多く含まれ、これらの効果を弱めてしまう。
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