区分帯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/30 05:06 UTC 版)
大洋は、物理学的および生物学的な諸条件に応じて区分される。大洋のすべての部分である漂泳区分帯 (pelagic zone) は、水深や光の到達度合いによって分割される。有光層 (Photic zone) または表層とは生物が太陽光を感知できる限界までの層を指し、深度100-200mまでの層を指す。ただし、水深100-200mの部分は薄光層 (Dysphotic/Disphotic zone) とも呼ばれ、到達する太陽光は5%未満に過ぎず充分な光合成が難しい。ここよりも深い水深200m以上の無光層 (Aphotic zone) 部分では一部の例外を除き光合成生物が生存できない。 遠洋の有光層は表海水層 (epipelagic) とも呼ばれ、無光層は垂直方向に複数の層へ区分される。中深層(英語版) (mesopelagic) はその中でも上部に位置する領域で、水深1000mまでが該当する。次の漸深層 (bathypelagic) は、水深2000-3000m程度までに当たる。深海平原の上部から水深約6000m前後までは深海層 (abyssalpelagic) と呼ばれる。その下は海溝を含む最も深い領域である超深海層 (hadalpelagic) がある 漂泳区分帯は、無光層部分の水体の底辺(英語版)形状によっても区分される。これは、深海の3つの形状に対応する。深海域(英語版) (bathyal zone) は大陸棚が4000mまで落ち込んでゆく領域を示し、深海域 (abyssal zone) は海底が4000-6000m、超深海域(英語版) (Hadal zone) は超深海帯に対応する最下層に当たる。 漂泳区分帯はまた、沿岸地帯(英語版) (neritic zone) と海洋地帯(英語版) (oceanic zone) の2つにも分けることができる。沿岸地帯は大陸棚部分の水域に対応し、海洋地帯は開水面全域を指す。また、沿岸帯 (littoral zone) と潮間帯 (intertidal zone) という区分もある。前者は満潮と干潮の間に位置し、海と陸の境界に当たる部分である。後者は潮位が領域に影響を与える部分である。
※この「区分帯」の解説は、「大洋」の解説の一部です。
「区分帯」を含む「大洋」の記事については、「大洋」の概要を参照ください。
区分帯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 07:18 UTC 版)
この区分法で分けられる海は、深さごとに5つの領域に分けられる。上から順に、以下の通りである。
※この「区分帯」の解説は、「漂泳区分帯」の解説の一部です。
「区分帯」を含む「漂泳区分帯」の記事については、「漂泳区分帯」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から区分帯を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から区分帯 を検索
- 区分帯のページへのリンク