北高の統廃合の概要
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/05 04:25 UTC 版)
「千葉県立柏北高等学校」の記事における「北高の統廃合の概要」の解説
第2次ベビーブーム世代の高校就学対策の一環で、柏市内5番目の県立高校として1980年4月に新設された。しかし2005年8月のつくばエクスプレス線開業まで長きにわたって最寄り駅から遠かったため、交通の便が比較的悪く、志願倍率が高くはない状況で推移した。 2003年11月に千葉県教育委員会が柏北高と柏西高との統合案を発表した。統合新校は旧・柏西高校舎を使用するため、県当局は統合と称しているが、北高関係者にとっては事実上の廃校である。統合理由として県当局は 北高周辺の土地区画整理事業による減歩分の校地取得が財政上困難 柏市を含む第3学区の生徒数減少による教員の適正数配置の困難 西高周辺の東京大学や千葉大学などとの連携や、北高の情報コースを発展させ情報科を設置するなど統合新校の教育の特色化 などを挙げており、県当局は一貫して統合を推進した。 一方、柏市長、柏市教委、柏市中学校長会、北高PTA、北高生徒会は統合に反対し、北高存続要望提出、統合理由の説明を求め請願し、署名活動などをしてきた。県当局は説明会でのやりとりを除き、説明のないまま請願を却下し、統合案を決定した。閉校になることと統合案の決定までの課程で、十分な説明や議論のないままに決定された。なお、校舎存続校である柏西高サイドからはこうした統合反対の運動は皆無だった。 また、北高統合案発表前の段階で、北高敷地に隣接する保留地の購入または貸借予定がないことを、区画整理事業を実施し保留地を所有する都市基盤整備公団(現都市再生機構)に回答したこと、その一方で同留保地に公団側負担により学校機能維持のためのグランド設備工事が進められていること、廃校後の用地は公団が取得したい意向であるとの関係者証言があるなど、北高廃校に関係機関の思惑が浮上しているなどの報道もある。
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