北島マヤとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/03 09:13 UTC 版)
月影に接触するうち、彼女が後継者として育てている北島マヤの演技にかけるひたむきさに心打たれ、素性を隠して、一ファンとして支援する。マヤへの手紙にはいつも紫の薔薇を添えている。 マヤと初めて出会ったときは、彼女への恋愛感情を認めようとはしなかったが、次第に自覚せざるを得なくなる。しかし、劇団つきかげに対する上記の嫌がらせに加え、マヤの名を売るために結果として彼女の母を死に追いやったことにより、マヤに激しく憎まれていると思い込んでいるため、本人がマヤとのつながりが切れることを怖れ、「紫のバラの人」の正体や彼女への愛情を秘密にしている。また彼女より11歳年上であることにも躊躇を感じている。彼の想いを知るのは、秘書の水城冴子と直属の部下の聖唐人だけである。 一方、英介の意向により鷹宮紫織との縁談を勧められ、婚約した。紫織と結婚するつもりでいても、心の底ではマヤをあきらめきれない。マヤの前にいるときは平然としてふるまうが、一人でいるときには荒れる。また、マヤとの絆の象徴である紫の薔薇には今なお深い思い入れがあり、紫織が花屋で何の悪気もなく紫の薔薇を所望した時には、無意識のうちに怒る。 やがて、アクシデントから紫織が真澄と過ごすために予約した豪華客船でマヤと一晩過ごし、その際にマヤへの恋心を素直に認め、マヤと思いが通じあう。これを機に、紫織に対して「性格の不一致」から破談を申し入れたが、そのショックで紫織が自殺未遂を起こし心を病んでしまったため、より一層、苦しい立場に追い込まれていく。思いつめた彼は紫織を追い込んだ責任から彼女の祖父の懇願を受け入れて紫織との結婚を再び承諾してしまう。しかし、部下の聖の説得を受けて自分の気持ちに正直に生きようと思い立ち、「『速水英介の息子』という名の部下」という立場と決別して家を出た。そして、「紫のバラの人」としてマヤと向き合うことを決心する。
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