動脈硬化に纏わる映画(科学技術映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:12 UTC 版)
「動脈硬化症」の記事における「動脈硬化に纏わる映画(科学技術映画)」の解説
動脈硬化症につながる動脈硬化のメカニズムを追った短編映画が、藤沢薬品工業(現・アステラス製薬)の企画の下、ヨネ・プロダクションの手により1989年に製作されている。 作品タイトルは『動脈硬化 カルシウムとのかかわり』で、上映時間は「カラー・17分」。 本作品では、動脈硬化を患っている動脈断面(特に病巣断面)を観察、その後、動脈自体を構成し、それを収縮・弛緩する役割を担う血管平滑筋細胞が“遊走因子からの刺激”を受けて動脈(血管)内膜に入り込むと「収縮・弛緩」の役割を放棄して増殖を繰り返し、動脈内部を狭める要因になっていると指摘している。更に、以上の血管平滑筋細胞の活動にはカルシウムイオンが深く関わっていることを、蛍光試薬やカルシウム拮抗剤を使った実験などを通じて提示している。 そして、血管内膜に入り込んだ血管平滑筋細胞は、同じく内膜に入り込んだ白血球の一種・マクロファージと共に、LDLコレステロールなどのリポタンパク質を取り込むことで、内部にコレステロールエステルを抱える泡沫細胞に変化し、病巣を形成していることも本作品を通じて示されている。 本作品は現在、科学映像館Webサイト内において無料公開されている。
※この「動脈硬化に纏わる映画(科学技術映画)」の解説は、「動脈硬化症」の解説の一部です。
「動脈硬化に纏わる映画(科学技術映画)」を含む「動脈硬化症」の記事については、「動脈硬化症」の概要を参照ください。
- 動脈硬化に纏わる映画のページへのリンク