動脈吻合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/12 10:24 UTC 版)
動脈が毛細血管に接続する前に動脈同士に存在する吻合を動脈吻合と呼び、例えば、大脳動脈輪が知られる。動脈吻合が存在することによって、仮に1本の小規模な動脈が何らかの原因で閉塞するなどしても、吻合を通して血液が供給されるために、虚血による障害が生じにくい。この閉塞した部位をバイパスして血液を供給するようになった吻合を含む血管を側副血行路と呼ぶ。つまり、動脈吻合は、動脈の冗長系として機能する。なお、動脈吻合は全ての動脈に存在するわけではなく、吻合を持たない動脈を終動脈と呼ぶ。当然ながら、終動脈が閉塞した場合は、その動脈が血液を供給している範囲に深刻な影響を及ぼし、虚血による壊死などが発生する。
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