動物の長さの測定法とは? わかりやすく解説

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動物の長さの測定法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/27 13:58 UTC 版)

体長」の記事における「動物の長さの測定法」の解説

哺乳類トカゲサンショウウオのように、尾を持つ動物の場合動物学では頭胴長以って体長とする。 頭胴長とは、尾を含めない体の長さであり、全長から尾の長さ引いたのである全長頭部先端(吻端)から尾の先端尾端)までの長さを指す。 動物椎骨頭骨伸ばして直線状にして計測する具体的には、動物水平な場所で仰向けにし、吻端から尾端までの長さ計る。このとき、尾の体毛長さ含めない。 一般に動物様々な理由で尾を損傷することがある。そのため、動物成長解析など、何かしら指標として体の長さを使う場合同種の同齢個体であっても尾を含めた全長には欠損によるばらつき大きい。したがって、尾を含めない「頭胴長」を指標として用いることが多い。 頭胴長は、吻端から尾の根元までの長さであるが、直接計測するよりも全長から尾長引いたものを頭胴長とする方が正確である。 尾長は、尾の根元から尾端までの長さである。やはり毛は含めない。尾の根元とは最初尾椎骨の位置であるが、肛門もしくは総排出口)から先を尾とする場合も多い。 これらの動物の場合動物学では頭胴長以ってして体長とするのが正式であり、全長と体長とは明確に区別されているのだが、一般的に全長体長呼んでいる場合少なからずある。 さらに、動物生きている時の姿勢での長さ、すなわち、ネズミなどの場合脊椎湾曲した状態、シカなどの場合頚椎直立し頭骨水平になっている状態での長さ体長呼んでいる場合すらある。 魚類場合、吻端から尾びれ末端までを全長と呼ぶが、どのように二叉状の尾びれを持つ場合尾びれ自然に広げた状態か、自然にすぼめた状態かで全長が変わる。これは計測者によっても異なるが、基本的に自然に広げた状態である。二叉状の尾びれを持つでは、尾びれ末端欠損しやすいので、尾びれ中央のいちばん窪んだ部分基準とした尾叉長が使われることもある。 尾びれ破損しやすいので、魚類学水産学では全長代わりに標準体長使われることも多い。標準体長とは吻端から尾柄部の椎骨末端までの長さである。外見からは、水平なの上置いた魚体の、尾びれ付け根の肉が薄くなっている部分で、骨がないためにそこから尾びれ急角度折り曲げることができる部分椎骨末端にあたる。 なお、標準体長省略して体長と呼ぶことは好ましくない標準体長はあくまで標準体長であり、これは英語の Standard Length日本語翻訳したもので、原語にはBody(体)という単語はない。 また、チゴダラソコダラ仲間のように、体の後方先細りになっていて採集する際にちぎれやすい魚種場合には、吻端から肛門までの長さ以って肛門前長として指標用い場合もある。その他にも種と目的によって様々な計測法がある。 魚類では、水産学生物学的な研究のための測定法と、釣りでの測定法とでは内容異な場合がある。 なお、尾がないカエル場合は、吻端から総排出口までの長さ全長であり、体長である。すなわち全長体長である。

※この「動物の長さの測定法」の解説は、「体長」の解説の一部です。
「動物の長さの測定法」を含む「体長」の記事については、「体長」の概要を参照ください。

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