総排出口
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 07:37 UTC 版)
総排出腔をもつ動物では、排泄物(糞や尿)も卵や精子も、同じ穴から体外に排出される(総排出腔の欧名cloacaは、「下水道、暗渠」を意味するラテン語に由来する)。この穴、すなわち、総排出腔から体外への開口部のことを、「総排出口(そうはいしゅつこう)」という(「総排出孔」とも表記)。 イモリやサンショウウオなどの有尾両生類では、全長といえば、その個体の吻端(ふんたん、鼻先)から尾端(尻尾の先)までの長さを指すが、体長というときには、尾部の長さを除いた頭胴長、すなわちSVLを指す。SVLとはSnout to Vent Lengthの略で、吻端から総排出口(通常はその後端)までの長さのことである。 カエル類の場合、体長とは、吻端から総排出口まで、または吻端から尾椎端までの長さのことである。前者は主として固定標本の場合に、後者は生体を扱う場合に用いられる。 また、一般にカメ類などの雌雄は総排出口の位置によって、イモリ類の場合は総排出口の形状によって見分けられる。
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