総排出腔をもつ哺乳類とは? わかりやすく解説

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総排出腔をもつ哺乳類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/28 07:37 UTC 版)

総排出腔」の記事における「総排出腔をもつ哺乳類」の解説

現存する最も原始的な哺乳類グループであるカモノハシ目原名Monotremata(単孔目)は、このグループ動物総排出腔をもつことに由来する実際には、カモノハシ目のほかに、有袋上目動物や、モグラ目食虫目)の一部動物、さらにネズミ目ビーバーも、同じく総排出腔」と呼ばれる器官をもつが、その構造は、カモノハシ目哺乳類のそれとはやや異なる。 カモノハシ目場合爬虫類などと同様、腸の開口部直腸)と膀胱子宮が、それぞれ総排出腔開口する。 これに対して有袋上目や一部のモグラ目動物の場合膀胱子宮は「総排出腔」に開口するが、直腸はこれとは分離しており、総排出口とは別に、腸から体外への開口部である肛門備える。 なお、一部モグラ目を除くほとんど全ての有胎盤哺乳類の雌の場合腸の開口部肛門)、膀胱からの開口部尿道口)、子宮開口部(膣)は、すべて分離している。なお、雄の場合においては腸の開口部独立しているが、膀胱からの開口部精巣からの開口部尿道口開口しており分離していない。 ただし、カモノハシ目以外の哺乳類でもごく稀に雄、雌構わず(特に雌)、爬虫類などと同様、一つの穴に開口する場合がある。 発生過程では哺乳類総排出腔形成されており、人間では胎生4~9週に存在する胎生9週に尿直腸中隔によって尿道直腸肛門分離されるが、この分離が障害される総排出腔遺残した状態となる。これは総排泄腔遺残呼ばれ難病法により難病指定されている。

※この「総排出腔をもつ哺乳類」の解説は、「総排出腔」の解説の一部です。
「総排出腔をもつ哺乳類」を含む「総排出腔」の記事については、「総排出腔」の概要を参照ください。

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