動物の進化における松果体とは? わかりやすく解説

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動物の進化における松果体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/21 19:05 UTC 版)

松果体」の記事における「動物の進化における松果体」の解説

発生過程見れば松果体頭頂眼と源を一にする器官である。まず頭頂眼について説明する脊椎動物祖先水中生息圏として中枢神経系を源とする視覚を得る感覚器外側眼と頭頂眼を備えていた。外側眼は頭部左右2つであり現在の通常の脊椎動物両眼にあたる。頭頂眼は頭部の上部に位置していた。初期脊椎動物祖先頭部中枢神経系で、つまり今では脳に相当する部分隣接して存在したこれら左右頂部視覚器官用いて皮膚などを透かして外界感知していたが、皮膚の透明度失われた強固な頭骨発達するに応じて外側眼は体表面側へと移動したまた、外側眼が明暗感知するだけの原始的なものから鮮明な像を感知できるまで次第高度化したのに対して頭頂眼はほとんど大きな変化起こさず明暗感知する程度能力とどまり位置大脳付随したままでいた。やがて原因不明ながら三畳紀を境にこの頭頂眼は退化してほとんどの種では消失してしまった。現在の脊椎動物ではヤツメウナギ類カナヘビといったトカゲ類一部でのみこの頭頂眼の存在見出せる。 「有鱗目 (爬虫類)#感覚器官」も参照 受精後に胚から成長する過程である動物の発生過程では、動物共通の形態の変化見られるが、この過程頭頂眼となる眼の元は間脳胞から上方へと伸び上がる。この「眼の元」は元々は左右2つ並んで存在するが、狭い間脳胞に生じたこれらはやがて前後並んで成長する2つあるうちの片方松果体となり、残る片方ある種爬虫類では頭頂眼となるかまたはほとんどの種では消失してしまう。

※この「動物の進化における松果体」の解説は、「松果体」の解説の一部です。
「動物の進化における松果体」を含む「松果体」の記事については、「松果体」の概要を参照ください。

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