制定の経緯とその影響とは? わかりやすく解説

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制定の経緯とその影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 04:10 UTC 版)

ISO/IEC 10646」の記事における「制定の経緯とその影響」の解説

この規格制定一歩手前段階までは、現在の姿とはかなり異な仕様だった。4オクテット符号であり、各オクテットそれぞれ群、面、区、点とする。各面には従来コントロール領域避けた0x20 - 0x7Fと0xA0 - 0xFFの範囲に文字割り当てるその範囲ISO/IEC 2022従った構造各国コードISO/IEC 8859JIS X 0208GB 2312など)を平行移動してそっくり収容するという、従来コード系との互換性最大限尊重した構成とっていた。 この案は1990年国際標準一歩前段階DIS (Draft International Standard) として作成されたが、1991年6月投票否決された。その理由は、同じ時期アメリカ企業群がUnicode仕様作成したため、同じ目的規格2つ作られることを避けることだった。 その後DIS 10646Unicodeとを一本化する作業が行われた。既存規格との整合性重んじたDIS 10646に対してUnicode各種アルファベット類は新規割り当て漢字日中韓統合符号位置コントロール領域まで全て使って2オクテット固定という、全く異な方針設計されていた。結果として、「群・面・区・点」という用語は残しながら、第0群第0面基本多言語面 (BMP) と称しBMPUnicodeをそっくり入れその他の群・面は未使用という、実質2オクテット符号となった結局Unicode乗っ取られ第1版とは似ても似つかぬ符号になったDIS 10646第2版が、そのままInternational Standardとして制定されることとなった1993年のことである。 このような経緯をたどり、既存規格との対応が不明確な定義になってしまったため、既存規格とのコード変換において、似たような形の多い記号のどれに対応させるのかの判断が困難となる問題生じた。これにより、製品によってコード変換異な問題常態化し、この問題起因する文字化けは今[いつ?]に至るまで解決目処経っていない。ただし漢字については、元になった各国規格符号位置明示されているため変換違い生じていない。

※この「制定の経緯とその影響」の解説は、「ISO/IEC 10646」の解説の一部です。
「制定の経緯とその影響」を含む「ISO/IEC 10646」の記事については、「ISO/IEC 10646」の概要を参照ください。

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