別所温泉財産区
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 09:21 UTC 版)
別所温泉の源泉、共同浴場「大湯」「大師湯」「石湯」、足湯「ななくり」「大湯薬師の湯」及び13ヶ所の住民用洗い場(洗濯場)を所有・管理する特別地方公共団体として別所温泉財産区がある。別所温泉の所有者は別所温泉財産区であり、別所温泉の管理者は上田市長である。江戸時代、別所温泉の源泉は上田藩によって保有されていたが、1871年(明治4年)の廃藩置県の後、源泉は国有となった。1889年(明治22年)には小県郡別所村に温泉や共同浴場の維持・管理に当たる鉱泉組合が作られたが、大正時代初期まで別所村が国に源泉の借料を支払って温泉を運営していた。1916年(大正5年)、源泉が国から別所村に払い下げられて以降、源泉は別所村の村有となった。1956年(昭和31年)5月1日 、別所村と西塩田村・東塩田村・中塩田村が合併して塩田町が発足したが、同町設立に際し、源泉や共同浴場など温泉財産については塩田町に移管せず、引き続き旧別所村をもって所有者とする旨合意された。ここに地方自治法第三篇 第四章(294条~297条)の規定に基づき、特別地方公共団体として別所温泉財産区が設立された。1970年(昭和45年)4月1日に塩田町が上田市に編入された際にも引き続きこの合意が維持され、別所温泉財産区が存続して現在に至っている。 財産区設立年月日 1956年(昭和31年)5月1日 財産区の区域 長野県上田市大字別所温泉(小県郡旧別所村) 源泉所在地 長野県上田市大字別所温泉1698番地 財産区事務所所在地 長野県上田市大字別所温泉1700番地の1 財産区管理者 土屋陽一(上田市長。2018年4月9日~) 議会 別所温泉財産区議会(地方自治法第295条の規定による)定数10・任期4年(上田市別所温泉財産区議会設置条例の規定による)。 諮問機関 別所温泉財産区運営審議会委員11人以内(上田市別所温泉財産区運営審議会条例の規定による)。
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