列車脱線事故とは? わかりやすく解説

列車脱線事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/23 08:58 UTC 版)

サンバーナーディーノ列車脱線事故」の記事における「列車脱線事故」の解説

1989年5月12日午前7時36分、カホン峠を下ってきたサザン・パシフィック鉄道貨物列車機関車6両+貨車69両、SP 7551 East 列車)が高速脱線転覆し、さらに「ダフィー・ストリート」と呼ばれる住宅地突っ込んだ事故現場カホン低地帯とフットヒル・フリーウェイ(ルート210)の交差のちょう北東部にあたる。 この事故により、列車先頭本務機関車4ユニット第1ユニット乗務車掌第3ユニット乗務制動手、および沿線住民2名が死亡したまた、列車全ての車両損壊し沿線の7棟が倒壊した。この事故は、モハベ駅の係員列車重量の計算ミスしたことに加え機関士および乗務員らが誰も複数の[要検証ノート]後部補機発電ブレーキ故障していることに気づかずに、制動力不足したままの状態で下り勾配さしかかったため、加速止められずに列車暴走したことが原因である。 下り勾配速度落ちないことから、機関士ブレーキ効いていないことに気づいて非常ブレーキかけたが、実はこの非常ブレーキ操作によって自動的に発電ブレーキ解除されたため、かえって列車速度をより上げ結果となった。そして、列車はダフィー・ストリート手前カーブ時速177キロメートル時速約110マイル)まで加速し先頭部機関車本務機)および何両もの貨車沿線住宅脱線衝突したサンバーナーディーノ通過する列車速度制限時速56キロメートル時速35マイル)である。 機関車から回収されブラックボックスの解析により、先頭部第3機関車ユニットについては、実際に発電ブレーキ動作音がしていたにも関わらず発電ブレーキ故障しており全く効かない状態であったことが明らかとなったまた、複数機関車からなる補機運転していた機関士自身運転するそれら機関車ブレーキに異常があったにもかかわらず本務機に対してその報告怠っていたことが事故後明らかとなった。この事故の背景は、重量計算ミスおよび乗務員同士コミュニケーション不足、ブレーキ装置不良という複数の要因介在しているが、結果として機関車制動能力超えた過積載貨物列車は、下り勾配で重い貨車機関車押し下げて急激に加速し大幅に速度超過に陥り、この速度に対してダフィー・ストリート手前カーブ線形あまりに急カーブであったため、列車線路沿ってカーブ曲がりきれずにそのまま脱線暴走した

※この「列車脱線事故」の解説は、「サンバーナーディーノ列車脱線事故」の解説の一部です。
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