刊行頻度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 03:00 UTC 版)
逐次刊行物の刊行頻度に対し、国立情報学研究所では以下のものに「刊行頻度不明(unknown)」を加えた18に区分している。 日刊(daily) 毎日刊行。新聞一般紙にはこの刊行頻度をとるものが多い。 週3回刊(three times a week) 1週間に3回刊行、毎週月・水・金曜日などの刊行パターンがある。 週2回刊(semiweekly) 1週間に2回刊行。毎週火・金曜日などの刊行パターンがある。 週刊(weekly) 毎週○曜日の様な形で毎週刊行。ただし、年末年始・ゴールデンウィーク・旧盆の前に2週分の合併号を出す場合が多い。女性週刊誌、実話系雑誌、漫画雑誌などがこの発行形態をとる。 旬刊(月3回刊、threetimes a month) 1月に3回、毎旬刊行。1日・11日・21日や5日・15日、25日と言った形で10日おきに発行される。隔週刊と週刊の中間に位置する発行ペースであり、税・金融関連の業界紙及び法律雑誌で採用しているケースが多い。 隔週刊(biweekly) 2週間に1回刊行、隔週○曜日刊行の形になる。発行頻度としては月2回刊に近いが月2回刊が合併号・増刊号・休刊などがなければ年24冊発行であるのに対し、隔週刊は年26 - 27冊発行となる。また月2回刊が月刊の形態の一種であるのに対し、隔週刊は週刊の形態の一種である。発売する間隔と曜日を固定することが出来るため、テレビ情報誌や分冊百科に多い。 月2回刊(semimonthly) 1か月に2回刊行、毎月1日・15日の様に日付を固定するパターンと毎月第1・第3○曜日などの様に曜日を固定するパターンがある。前者は半月刊ともいう。隔週刊との違いについては上記。 月刊(monthly) 1か月に1回刊行、不定期に年9 - 11回刊行も含む。一般誌における主流の発行頻度。日刊や週刊と比べ速報性には欠けるが、深く切り込んだ取材と充実した紙面が可能である。ファッションや音楽など趣味に関連する雑誌や業界誌、社内報の多くは月刊誌であることが多い。また専門色の強い雑誌が多い。通常の雑誌で多く見られる発行形態で頻繁な情報の更新・伝達を必要としない雑誌や需要が見込めない雑誌の場合は、隔月刊・季刊になることが多い。 隔月刊(bimonthly) 2か月に1回刊行。不定期に年6 - 8回刊行も含む。季刊と共に頻繁な情報の更新・伝達を必要としない雑誌や需要が見込めない雑誌に多く見られる発行形態。ムックなどに多い。 季刊(年4回刊、quarterly) 3か月に1回の季節ごとの刊行、不定期に年4 - 5回刊行も含む。漫画雑誌の増刊号などが一般に見られる。この他、所定の学会が刊行している学術雑誌や業界団体ないし任意団体の機関誌などにもこういった形態がしばしば見られ定期的な刊行物ではあるが頻繁には発行する必要性のない、逆に頻繁に発行すると印刷や郵送などコストが掛かるために発行期間が長いものが多い。 季刊の「季」の字は「四季」(季節)を指しているが世界的に見ると四季の変化に乏しく雨季と乾季くらいしか年間を通じて季節における明確な気候の変化がない地域もあり、その地域の感覚では「季刊」のニュアンスが通じにくい場合もある。なお英語では四半期を意味する「quarterly」(クォータリー)と表現される(→クオーター)。 年3回刊(three times a year) 4か月ごとの定期や不定期で1年に3回刊行。 年2回刊(semiannual) 半年ごとに1回か不定期で年2回刊行。 年刊(annual) 1年ごとに1回刊行。年鑑など。 隔年刊(biennial) 2年ごとに1回刊行。 3年1回刊(triennial) 3年ごとに1回刊行。 その他の刊行頻度(other frequencies) 3年1回刊よりも刊行頻度が低いもの。 不定期刊(no determinable frequency) 刊行頻度が不定期であるもの。但し、欠号による不定期は当初の刊行頻度となる。主に、週刊誌や月刊誌の特別版(例:スポーツ雑誌によるプロ野球優勝チーム決定時に単発で発刊される優勝特集号など)の形で刊行される。
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