函館での障害競走
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 14:12 UTC 版)
かつては函館競馬場にも障害競走用コースが設けられており、北海道でも障害競走が行われていた。 1930年(昭和5年)、本馬場の内側に練習馬場が設けられた。1935年(昭和10年)10月に本馬場の内側で障害走路の工事が始まり、翌1936年(昭和11年)6月に8の字型の障害走路が完成。障害走路には9つの障害があり、同年から障害競走が行われるようになった。しかし、太平洋戦争の戦局悪化により1943年(昭和18年)秋の開催をもって競馬は中止され、競馬場は軍に徴用されて荒廃した。 1946年(昭和21年)に進駐軍が競馬場を簡易的に復旧し、夏から秋にかけて土曜日・日曜日に競馬を行った。この頃にアメリカ陸軍が作成した函館の地図には、当時の競馬場が描かれている。この地図には、第1コーナーから周回走路の外側へ大きく出て、現在の厩舎地区を外寄りに回り、襷コースへ通じる走路が描かれている。現在の函館競馬場の敷地形状は、当時の名残である(航空写真参照)。 障害競走は1950年(昭和25年)に再開されたが、本馬場に置き障害を設置して行われていた。現在は障害コースが撤去され、函館競馬場では平地競走のみが行われるようになった。
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