冷戦時代の右派による親韓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/06 04:26 UTC 版)
親米保守派は、韓国も日本と同じ米国側の資本主義(西側諸国)の国であることから北朝鮮より韓国を朝鮮半島唯一の国家として支持する親韓のスタンスを取っていた。 岸信介、福田赳夫などが大きな存在感をもち、政界に限らず日本の政界と韓国軍事政権とは緊密な関係を保っており、日韓基本条約締結以後は独立祝金や企業による技術移転や多額の政府間経済協力(ODA、円借款)も行なわれていた。現在の韓国の主要な産業が海運、造船、自動車、電子、機械、製鉄など金融以外の日本の産業と酷似しているのはそのためである。また、当時の日本の右派陣営は韓国の政権との協調を優先した。朝鮮総連が派遣した在日韓国人によって、暗殺事件がおきるなど在日北朝鮮支持者らが日韓の仲を裂こうとする言動が相次いだ。当時の日本の左派陣営は韓国には否定的で北朝鮮に非常に好意的だった(拉致問題以後の現在でも韓国よりも北朝鮮に好意的なままの左派は存在する)。日本の左派は「韓国を支配しているのは朴正煕の軍事独裁政権であり、日本や米国の支配層と癒着して民衆を抑圧している」と主張し、北朝鮮こそ朝鮮半島の正統国家として金日成独裁を地上の楽園と言うまでに全面支持してい た。
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