円覚寺庭園とは? わかりやすく解説

円覚寺庭園

名称: 円覚寺庭園
ふりがな えんがくじていえん
種別 名勝
種別2: 史跡
都道府県 神奈川県
市区町村 鎌倉市山ノ内
管理団体
指定年月日 1932.07.23(昭和7.07.23)
指定基準 名1,史8
特別指定年月日
追加指定年月日
解説文: 境地對照型ノ様式ニシテ佛殿前栽ノ列中右東端ニ老槇柏一株ヲ存ス
庭地ノ東北ニ偏シ方丈北側開山塔舍利殿臺地臺脚ノ下放生池アリ香妙池ト云ヒ建武二年開山塔移置ノ後築造セラレタルモノノ如シ北岸露出セル岩盤ヲ刻ミテ波浪浸蝕ニ擬シ所謂ヲ造レリ
前庭ハ亦對照型ノ様式ニシテ縣道鐵道横貫ニヨリテ其ノ舊形ヲ損シ方形廣場ノ如キハ其ノ跡ヲ留メサルモ左右相對ノ方池猶存シ白鷺トス兩地ノ中間石橋直路惣門ニ通セリ四周老杉鬱蒼タリ
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円覚寺庭園

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/23 00:47 UTC 版)

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妙香池
(2011年1月3日撮影)

円覚寺庭園(えんがくじていえん)は、神奈川県鎌倉市山ノ内に所在し、鎌倉五山にも列せられる臨済宗円覚寺派の大本山円覚寺の境内に設けられた庭園である。国の史跡および名勝に指定されている。

概要

1932年(昭和7年)7月23日付けで「円覚寺庭園」の名称で国の史跡および名勝に指定されたのは、総門前の前庭(白鷺池周辺)と、境内奥の妙香池周辺の2か所である[1]

前庭は横須賀線県道21号が通って旧形を損じ、方形の広場は痕跡をとどめないが、円覚寺総門の手前の線路を隔てた踏切の向かい側には「白鷺池(びゃくろち)」と称する左右対称の方形のが広がり[注釈 1]、池にかかる石橋「降魔橋」が現存して、総門に通じている。白鷺池はその半分近くが埋められてしまったが、にはサクラには紅葉など四季折々の自然の情景が池の周囲を飾っている。なお、「白鷺池」の名前は、円覚寺開山無学祖元より鎌倉入りした際に、鶴岡八幡宮の神使がシラサギに身を変えて案内したという伝承に由来する。

仏殿の前にはカシワをはじめ様々な樹木が植栽されており、境内奥の庭園は建武年間に夢窓疎石[注釈 2]が作庭したものといわれる。この庭は、「妙香池(みょうこうち)」と称する放生池を中心に築かれており、池は岩盤を掘り下げてつくられたものである。池の北岸にあたる山側には、波浪浸食を擬した虎頭岩が配されている。

アクセス

脚注

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注釈

  1. ^ 明治時代、軍港横須賀に通じる鉄道の建設にあたって、無理やり境内に線路を引き込んだため、前庭と総門が線路によって寸断される位置関係となった。
  2. ^ 鎌倉瑞泉寺京都西芳寺天龍寺甲斐恵林寺美濃永保寺の庭園も夢窓疎石の作庭といわれる。

出典

  1. ^ 『図説日本の史跡 6 中世』(同朋舎、1991)p.279

参考文献

関連項目

外部リンク

座標: 北緯35度20分18.51秒 東経139度32分54.24秒 / 北緯35.3384750度 東経139.5484000度 / 35.3384750; 139.5484000




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