円覚寺の奉納海上信仰資料
名称: | 円覚寺の奉納海上信仰資料 |
ふりがな: | えんかくじのほうのうかいじょうしんこうしりょう |
種別: | 信仰に用いられるもの |
員数: | 106点 |
指定年月日: | 1981.04.22(昭和56.04.22) |
所有者: | 円覚寺 |
所有者住所: | 青森県西津軽郡深浦町 |
管理団体名: | |
備考: | 船絵馬70点,髷額28点,梶雛形2点,その他6点 |
解説文: | 津軽の風待ち避難港として知られる深浦の円覚寺に奉納された海上信仰資料で、船絵馬七〇点、髷額【まげがく】二八点等からなる。 これらの船絵馬は、そのほとんどが北前船【きたまえぶね】と呼ばれる当時の輸送船の航海安全を祈って奉納されたもので、天保七年(一八三六)以降、明治二十九年(一八九六)に至る年代の絵馬が数量的にもよくまとまって残されている。 また、越前敦賀【つるが】の庄司太郎左衛門が寛永十年(一六三三)に奉納した船絵馬は、北前船の前身の北国船【きたぐにぶね】の珍しい遺例で、帆【ほ】と櫂【かい】を併用して航海する中世的な性格の輸送船のさまがよく描写されている。 髷額は、天保九年(一八三八)から明治十五年(一八八二)に至る年代のもので、船乗りたちが、海難に際して髷を切って祈り、一命をとりとめた後に感謝の気持をこめて奉納したものである。 船絵馬や髷額が数量的にまとまって奉納されている点では、類例が少なく、江戸時代から明治の中頃までの船による人や物質の輸送に関連した信仰の様相を示すものとして重要である。 |
信仰に用いられるもの: | 元興寺庶民信仰資料 八葉寺奉納小型納骨塔婆及び納骨器 六波羅蜜寺の庶民信仰資料 円覚寺の奉納海上信仰資料 南部七戸小田子不動堂奉納絵馬 南部七戸見町観音堂庶民信仰資料 奉納越後上布幟 |
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