内山永久寺から流出した文化財
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 14:46 UTC 版)
「内山永久寺」の記事における「内山永久寺から流出した文化財」の解説
出雲建雄神社(いずもたけおじんじゃ)割拝殿(国宝) 奈良県天理市・石上神宮(いそのかみじんぐう)所有もと内山永久寺鎮守の住吉神社拝殿。廃仏毀釈の際に難を逃れたものである。明治23年に放火によって住吉神社本殿を失って以後、荒廃していたものを1914年(大正3年)現在地に移築。現在は石上神宮摂社の出雲建雄神社の拝殿となっている。 両部大経感得図(国宝) 大阪市・藤田美術館蔵 密教の胎蔵・金剛界の両部曼荼羅の典拠となる『大日経』と『金剛頂経』の伝来をめぐる説話を描いたものである。内山永久寺真言堂の須弥壇建具として所在したと考えられる。雄大な景観描写と柔らかい描線、調和のとれた彩色は、平安時代やまと絵の特徴を示している。 木造持国天・多聞天立像(重要文化財) 奈良市・ 東大寺蔵 木造四天王眷属立像(重要文化財) 東京国立博物館、静嘉堂文庫、MOA美術館の3か所に分かれて所蔵。仏師康円(運慶の孫)作。四天王の眷属の彫像として稀有のもの。 木造不動明王及び八大童子像(重要文化財) 東京都・世田谷山観音寺蔵仏師康円作。新潟県の数寄者・中野忠太郎の所蔵を経て現所有者へ移動。 真言八祖行状図(重要文化財) 出光美術館蔵内山永久寺真言堂の障子絵であったと考証されている。 愛染明王坐像(重要文化財) 東京国立博物館蔵木造彩色でガラス玉などによる装飾が付く本体、諸尊を描いた彩色画を備える厨子、共に鎌倉末期の造像当初のものを良好な状態で残している。
※この「内山永久寺から流出した文化財」の解説は、「内山永久寺」の解説の一部です。
「内山永久寺から流出した文化財」を含む「内山永久寺」の記事については、「内山永久寺」の概要を参照ください。
- 内山永久寺から流出した文化財のページへのリンク