公的な場で用いられた例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 03:51 UTC 版)
「フランシスコの平和の祈り」の記事における「公的な場で用いられた例」の解説
フランシスコ会の一部では、国際連合が結成された1945年のサンフランシスコ会議の席上でトム・コナリー上院議員がこの祈祷文を読み上げたと信じられているが、文書記録には残っていない。 カルカッタにおいて貧者のための奉仕活動に携わってきたマザー・テレサは、彼女の修道会でこの祈祷文を毎朝唱え、1979年のノーベル平和賞授賞式においても聴衆に共に唱和することを呼びかけた。南アフリカでアパルトヘイト政策に対して非暴力抵抗を行ったことで1984年のノーベル平和賞を受賞したツツ主教も、この祈祷文を愛唱していたことで知られている。ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世は1986年にアッシジで世界宗教会議を開催した際、何度もこの祈祷文を引用し、参加者たちに唱和することを求めた。 イギリス初の女性首相となったマーガレット・サッチャーは就任直後の首相官邸前で、この祈祷文の一節「不一致あるところに調和を、誤りあるところに真実を、疑いあるところには信頼を、絶望あるところに希望を」を引用した。アメリカ大統領ビル・クリントンは1986年に訪米したローマ教皇ヨハネ・パウロ2世を迎えて、この祈祷文を話題に出して「アメリカでは、カトリックやプロテスタントを問わずこの祈祷文を持っています」と言った。 また、ローマ・カトリック教会の第266代教皇であるフランシスコ教皇は2019年に訪日した際に、長崎の平和公園でのスピーチでこの歌を引用し、「主よ、わたしをあなたの平和の道具としてください。憎しみがあるところに愛を、いさかいがあるところにゆるしを、疑いのあるところに信仰を、絶望があるところに希望を、闇に光を、悲しみあるところに喜びをもたらすものとしてください」と述べた。 八巻正治が牧師として運営していた「ラブリー・チャペル」ではフランシスコの「平和を求める祈り」を礼拝時に全員で唱和していた。「『さわやかな風のようにー福祉のまなざしを求めて』(キリスト新聞社、1990年)」(pp.232)
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