公募の新人賞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/24 02:48 UTC 版)
公募の新人賞では、1961年に創設されたハヤカワ・SFコンテスト(早川書房主催)が最も歴史が長い。第1回は空想科学小説コンテスト、第2回・第3回はSFコンテスト、第4回はSF三大コンテストとして開催され、第5回からハヤカワSFコンテストとして1992年まで開催され、眉村卓、小松左京、半村良、神林長平らを輩出し、一度休止。2012年にハヤカワ・SFコンテストとして復活し、今に至る。 1977年から1980年まで奇想天外SF新人賞(奇想天外社主催)、1999年から2009年まで日本SF新人賞(日本SF作家クラブ主催)、2000年から2009年まで小松左京賞(角川春樹事務所主催)が存在した。2009年には相次いで新人賞が休止し、一時SFの新人賞が存在しないという状況にまで陥ったが、2010年、東京創元社が創元SF短編賞を開始。後に日本SF大賞を受賞する宮内悠介や酉島伝法らを輩出している。 2013年から日本経済新聞社が主催する理系文学を対象とした日経「星新一賞」が始まった。 なお、児童文学という枠組みではあるが福島正実記念SF童話賞(岩崎書店主催、1983年 - )も存在する。SF童話賞となっているが、単なるSFだけでなく、SF的なファンタジー、冒険、ミステリー、ホラー、ナンセンスなどの空想物語も対象としている。 公募新人賞賞名開始年主催対象最終選考委員正賞副賞(賞金)ハヤカワ・SFコンテスト 1961年・2012年 早川書房 中長編 東浩紀、神林長平、小島秀夫、塩澤快浩 賞牌 100万円 創元SF短編賞 2010年 東京創元社 短編 大森望、日下三蔵、(ゲスト選考委員) 規定印税 日経「星新一賞」 2013年 日本経済新聞社 理系文学 谷甲州、石黒浩、古川聡、冨田勝、水本伸子、滝順一 100万円 福島正実記念SF童話賞 1983年 岩崎書店 児童向け(SFに限らない) 南山宏、石崎洋司、後藤みわこ、廣田衣世 賞状 20万円 存在した公募新人賞 奇想天外SF新人賞(奇想天外社主催、1977年 - 1980年) 日本SF新人賞(日本SF作家クラブ主催、1999年 - 2009年) 小松左京賞(角川春樹事務所主催、2000年 - 2009年)
※この「公募の新人賞」の解説は、「SFの賞一覧」の解説の一部です。
「公募の新人賞」を含む「SFの賞一覧」の記事については、「SFの賞一覧」の概要を参照ください。
- 公募の新人賞のページへのリンク