全集などへの収録
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 12:55 UTC 版)
2018 - 2019年に刊行された「由利・三津木探偵小説集成」(柏書房)には33作(併せて収録されている原型作品などを除く)が収録されており、これに『仮面劇場』を長編化する前の原型作品を併せると、ジュブナイル作品以外で確認されている全作品となる。1971年から1984年にかけて横溝正史作品を網羅しようとした角川文庫には、この33作のうち翻案作品(『迷路の三人』)と未完作品を除く30作が収録された。由利麟太郎登場作品の集成としては、他に1956 - 1961年に刊行された「由利・三津木探偵小説選」(東方社)があり、22作が収録されている。 他に、1970年に刊行された「横溝正史全集」(講談社)には6作、1974 - 1975年に刊行された「新版横溝正史全集」(講談社)には12作が収録されている。また、『蝶々殺人事件』は「横溝正史傑作選集」(東都書房、1965年)、「横溝正史自選集」(出版芸術社、2006 - 2007年)に、『カルメンの死』は「金田一耕助探偵小説選第2期」(東京文芸社、1955年)、「金田一耕助推理全集」(東京文芸社、1958 - 1961年)、「金田一耕助探偵小説選」(東京文芸社、1975年)に、各々金田一耕助登場作品に並んで収録されており、この両作品は春陽文庫にも収録されている。 ジュブナイル作品については、上述の通り、多くの作品が角川文庫に収録されている。角川文庫には横溝正史のジュブナイル作品を集成した全16編のシリーズがあり、初期には一部併録作品を除いて由利&三津木登場作品も金田一ものに改稿していたが、後半の8編は1編(『大迷宮』)を除いて三津木登場作品を中心に編集されている。なお、2021年には金田一耕助登場作品など由利&三津木が登場しない作品も含めて広くジュブナイル作品を集成した「横溝正史少年小説コレクション」(柏書房)が刊行された。
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