入校資格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/20 08:54 UTC 版)
輸送科職種に配属された隊員は必要不可欠であり、後期教育で大型免許を取得する。車両を扱う機会が多い施設科や通信科職種等は普通科等に配属された隊員よりも優先して教育を受けることが多い。自衛隊では73式大型トラックなど中型免許の範囲で運転できる車両も多いが、施設科では大型免許でカバーされるため個別に取得することはない。中型免許の対象は楽器輸送車を使う音楽隊や、航空自衛隊でレーダーサイトへ人員を輸送する『サイト用人員輸送車』を運用する隊員である。 各部隊ごとに年間計画で受入枠が決まっており細部は部隊の特性によるが、2任期以上かつ継続的に部隊で勤務する意思を持つ者や中隊長等の伝令業務を行っている隊員、職務上車両を取り扱う隊員でなければ受けさせてもらえないことが多い。ただし、教習指導員の資格を有する隊員を自動車教習所に臨時勤務という形で差し出していれば、その部隊に入所枠が多く配分されることがある。 海上自衛官及び航空自衛官で所属基地に自動車訓練所がない場合は、最寄の陸上自衛隊駐屯地の訓練所へ入校する[要出典]。地域によっては警察官、消防官・自治体職員等が入校することもある。 民間の自動車学校との違いとして、入所前に警察庁方式運転適性検査(K-2)を予め受験し、その結果運転適性が「適」または「準適」、かつ車両運行適性が5段階中「3」以上の者のみに入校が制限され、運転適性が「不適」や車両運行適性「1~2」の者は入校は認められない(民間では適性に関係なく免許取得が可能)。 大型免許は普通第一種(MT)または準中型(MT)、中型第一種(MT)を有する者が約10週間の通称「免あり」課程、運転免許を有しない者は約16週間の通称「免なし」に、大型特殊は2週間、牽引免許は4週間入所する。
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