偽近視とは? わかりやすく解説

偽近視

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/24 05:21 UTC 版)

近視」の記事における「偽近視」の解説

眼の疲労により一時的に近視のような状態になること。仮性近視調節緊張性近視とも呼ばれる近視含めない考えで単に調節緊張と呼ぶ者もいる。 テレビパソコン等で目を酷使した後は強くなり、目を休めたり遠くを見ると弱くなる点眼薬使って調節麻痺させないかぎり完全に無くなることはない。視力問題が無い者を含めて万人持っているのである一見妙な話だが、遠視の者は近視の者より強い偽近視を持っていることが多い。つまり、その時々による遠視度数変化近視の者の近視度数変化より大きい場合が多い。遠視の者は遠くを見るのにも調節力を働かせねばならず、正視近視の者より眼に対す負担大きいためと思われる。 名前の通り「偽」近視であり、前述真の近視とは別物である。偽近視を放置したからといって真の近視移行することはないし、逆に目を休ませても治るのは偽近視だけであり真の近視治ることはない。「**で近視治った!」「近視回復する本」などと喧伝され治るとされるのはこの近視。偽近視と本物近視併発している場合は、目を休ませることにより偽近視の分だけが回復する。 偽近視の現れ方は人によって違う。つまり、 遠視場合遠視弱まる形で現れる 正視および軽い遠視場合近視になる形で現れる 近視場合近視が強まる形で現れる 偽近視として通常問題されるのは2の場合である。1の場合自覚症状がないし、3の場合は偽近視が治って眼鏡等必要なことに変わりがないのであまり問題されない。2の場合は偽近視を治すことで眼鏡等不要になるので治療試みられことがあるが、偽近視が治ったかどうかに関係なくしばらく経つと本物近視になってしまうことが多い。 なぜ偽近視を治療して近視になってしまうか。そもそも偽近視が自覚されるようになったのは上記1の状態から2の状態になったからである。つまり幼少時遠視の状態から正視かそれに近い状態まで近視化している。自覚の無いまま近視化の過程大半がすでに終わってしまっていると言ってもよい。一方、偽近視を治療しても本物の近視進行には何の影響も無い。幼少期遠視がほとんど無くなるまで順調に進んでいた近視が偽近視を治療した途端に進まなくなるには偶然に頼る他無いが、そのような偶然の起こる可能性は低い。よって偽近視を治療して近視になってしまうことが多いのである。 偽近視については様々な考え方がある 偽近視は存在し治療すべきである。 偽近視は存在するが、治療可能なものは稀である。 偽近視を治療して治療中止すれば元に戻ってしまう。一時的に治すだけのために時間手間費用掛けるのは無駄である。 偽近視が自覚されるほど遠視弱まっていればいずれ本物近視になるのは避けられないので、偽近視を治療して意味がない。 「治療可能な偽近視という近視がある」ということ殊更に強調する近視全般治療可能であるかのような誤解招き効果不明民間療法利することになるので良くない。 偽近視はあるのが当然であり、「治療」するようなものではない。 偽近視は存在しない

※この「偽近視」の解説は、「近視」の解説の一部です。
「偽近視」を含む「近視」の記事については、「近視」の概要を参照ください。

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