偽赤岩一角
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 02:40 UTC 版)
「南総里見八犬伝の登場人物」の記事における「偽赤岩一角」の解説
正体は庚申山の化け猫。本物の一角を食い殺し、彼に化けて村に戻った。精気を吸い取られたり飽きて食い殺されたりして後妻は次々に代わったが、武蔵から流れて後妻に納まった船虫だけは平然としていた。 庚申山で本体を現している時に、現八に左目を射抜かれた。その治療のために雛衣に彼女の胎児と心臓を差し出すよう迫る。角太郎はこれを断ろうとするが、一角は「不義の子をかばって父を殺すのか」と恫喝、返事に窮した角太郎に対し、雛衣はその窮地を救うべく、またわが身の証を立てるため、腹に刃を立てる。その腹から出てきたのは胎児ならぬ霊玉。実は以前に雛衣が病に伏した際、誤って水と共に霊玉を飲んでしまっていたのだ。霊玉は一角の変化を解き、かつて現八が左目を射た妖猫が姿を現す。ここに至って自らの思い違いを知った角太郎は、現八と共に妖猫を退治する。
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