倒壊後の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 18:02 UTC 版)
ペンシルベニア州政府は4,500万ドルもかかるキンズーア橋の再建を断念した。代わりに橋の廃墟(残骸)を自然の力を目の当たりにできるアトラクションとして利用することが提案された。 キンズーア橋州立公園は橋の倒壊前、年間21万5,000人の訪問客を集め、 ペンシルベニア州公園局(Pennsylvania Bureau of Parks)によって「絶対に見るべき20の州立公園」に選ばれていた。 キンズーア高架橋とその倒壊はヒストリーの番組ライフ・アフター・ピープルで腐食と強風がどのように鋼鉄構造物の崩壊を引き起こすかを示す例として取上げられた。 2004年7月21日、キンズーア橋はアメリカ合衆国国家歴登録財から抹消された。 ノックス・アンド・ケイン鉄道はキンズーア橋の倒壊が原因と考えられる75パーセントもの乗客数減少に見舞われ2004年10月、操業休止に追い込まれた。 コーヴァルチック・コーポレーション はノックス・アンド・ケイン鉄道の軌道、機関車および鉄道車両を含む全ての資産を買収した。コーヴァルチック・コーポレーションはまたイースト・ブロードトップ鉄道(英語版)も所有しており以前はキンズーア橋の所有会社だった。 コーヴァルチック社は軌道を撤去してスクラップとして売却する計画を2008年に発表した。その後用地(英語版)は廃線跡遊歩道(英語版)に利用される予定である。 ペンシルベニア州は2005年、70万ドルをかけて残された橋脚塔を修復し、合わせて公園施設を充実する計画を発表した。 2005年末にペンシルベニア州保護・天然資源局(英語版) (DCNR)は800万ドルで新展望台およびビジターセンターを建設する計画を提唱した。これらの施設はキンズーア橋に近づいて倒壊した橋脚塔を眺めるハイキングを可能にするものである。 キンズーア・スカイウォーク(高架歩道橋)は2011年9月15日のテープカットによってオープンした。 スカイウォークはキンズーア橋の端部に設置されたガラス床の展望台へと至る遊歩道である。そこからは橋を見渡せ、直接真下の渓谷を見ることができる。スカイウォークの建設費には430万ドル要したが、地元に年間11万5,000ドルの観光収入をもたらすと見積もられている。
※この「倒壊後の影響」の解説は、「キンズーア橋」の解説の一部です。
「倒壊後の影響」を含む「キンズーア橋」の記事については、「キンズーア橋」の概要を参照ください。
- 倒壊後の影響のページへのリンク