修正ユリウス暦
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詳細は「修正ユリウス暦」を参照 グレゴリオ暦が、教会以外の世俗的な領域では東欧・東地中海地域などの正教会が優勢な地域でも導入されていく中、1923年以降、修正ユリウス暦と呼ばれる暦をいくつかの教会が採用した。その計算方法の特徴から2800年まではグレゴリオ暦とのズレが発生しないようになっている。従って、降誕祭などの固定祭日は、グレゴリオ暦の12月25日に祝われる。 この暦は1暦年平均365.242222日で、「約4万3500年に1日」の割合で暦と季節がずれる。1暦年平均365.2425日、暦と季節とのずれは「約3320年で1日」のグレゴリオ暦より精度がよい計算である(詳細は閏年の項参照)。 ただし、太陽に関係する暦については修正ユリウス暦を受け入れた教会も、月齢に関係する部分については依然としてユリウス暦を使用しており、復活大祭とそれに関係して移動する祭日の計算結果は、ユリウス暦使用教会と同様のものとなっている(ただし、フィンランド正教会とエストニア使徒正教会のみはグレゴリオ暦を使用)。 また、修正ユリウス暦に反対する意見も正教会には根強く存在する。ユリウス暦を使用する一派を形成する教会・修道院もあり、特にギリシャにおける反対派をギリシャ旧暦派と呼ぶ。
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修正ユリウス暦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 04:48 UTC 版)
1582年のグレゴリオ暦への改暦後も正教会はユリウス暦を使用し続けていたが、1923年、ギリシャ正教会などいくつかの正教会は修正ユリウス暦と呼ばれる暦を採用した。この暦の導入にあたって、日付をグレゴリウス暦と合わせた上で、置閏法を以下の様に改めた。 西暦年が4で割り切れる年は閏年。 ただし、西暦年が100で割り切れる年は平年。 ただし、西暦年を900で割った余りが200または600になる年は閏年。 規則の3番目がグレゴリオ暦と異なる。この置閏年では、1暦年は平均365.242 222日となり、暦と季節が1日ずれるまでに約4万3500年を要する。これはグレゴリオ暦より精度がいい。 100で割り切れる年のうち閏年となるのは、グレゴリオ暦では1600年、2000年、2400年、2800年、3200年、3600年…であるが、修正ユリウス暦では2000年、2400年、2900年、3300年、3800年…である。 2800年2月28日までは両方の暦は一致している。しかし、2800年がグレゴリオ暦では閏年なのに対し、修正ユリウス暦では平年になり、そこで日付が1日ずれる。2900年は逆に修正ユリウス暦だけが閏年となり、日付は再び一致する。それ以後は断続的にこのようなずれが生まれ、5200年2月28日を最後に日付が一致することはなくなる。
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