作戦の背景と目的とは? わかりやすく解説

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作戦の背景と目的

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 01:35 UTC 版)

春の目覚め作戦」の記事における「作戦の背景と目的」の解説

中央ヨーロッパにおけるソ連赤軍は、1945年1月から攻勢開始2月14日首都ブダペスト占領したヒトラー戦争継続のためには、石油安定供給絶対不可欠という考えからハンガリー油田重要視していたため、ハンガリー戦線での主導権取り返し油田確保ブダペスト奪還企図した。 1月から展開されヴィスワ川からオーデル川への赤軍進撃により、すでに赤軍前線から首都ベルリンまで100キロ以内迫りベルリン総攻撃間近見られていた。このためハインツ・グデーリアン上級大将始めとする陸軍参謀本部は、ベルリン正面防衛最優先すべきと考えていた。また、ハンガリー副次的戦線であり、戦局大勢には影響しない上、ドイツ軍にはすでに攻勢に出るだけの余力はないと判断していたため、かねてからベルリン正面防衛物資兵員優先して送るよう求めていたが、ヒトラーはこれらの意見却下し春の目覚め作戦開始決めた作戦は、ハンガリー南部担当するトルブーヒン大将ソ連第3ウクライナ方面軍バラトン湖挟んだ南北から挟撃分断することでハンガリー西部における赤軍軍事的脅威を完全に排除することを目指した。南方軍集団ディートリヒ第6SS装甲軍ヘルマン・バルク大将率い第6軍第3装甲軍団が主攻として、共同バラトン湖北側から出撃して第3ウクライナ方面軍攻撃ブダペスト奪還するとともにドナウ川進出するまた、助攻としてバラトン湖南岸配置した集団第2装甲軍バラトン湖南側展開する方面軍攻撃にあたり油田地帯確保してドナウ川進出する。南にあるパラド川のハンガリーユーゴスラヴィア国境からはE軍集団の2個軍団北進して、同じく方面軍攻撃にあたる。最終的には、ドイツ側3つの軍は合流しドナウ川西岸から赤軍掃討する構想だった。 しかし赤軍事前にこうした攻勢可能性察知しウィーンへの攻勢準備しつつ、攻勢予想される地点クルスク戦と同じくパックフロント」と呼ばれる防御陣地構築していた。

※この「作戦の背景と目的」の解説は、「春の目覚め作戦」の解説の一部です。
「作戦の背景と目的」を含む「春の目覚め作戦」の記事については、「春の目覚め作戦」の概要を参照ください。

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