佐伯への派遣とは? わかりやすく解説

佐伯への派遣

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/05 17:06 UTC 版)

邀撃艇」の記事における「佐伯への派遣」の解説

1945年昭和20年3月1日大浦突撃隊より池田賀章兵曹長以下20名が大分県佐伯市派遣された。所属第二特攻戦隊大浦突撃隊佐伯派遣隊になっている。同部隊佐伯防備隊施設隣接する海域訓練行い、同隊の施設借用していた。3月4日には邀撃艇を4隻受領し月末には出撃可能基数19となっている。同部隊はこの基地において、邀撃艇操縦法や整備法・襲撃法の訓練実施していたが、出撃機会はなく終戦迎えた邀撃艇兵器として完成度に関して、以下のような記述池田賀章兵曹長参考意見文に見られる邀撃艇発射筐に魚雷装填し防水用のキャップ取り付けたところ、約500 kg浮力増加し全部後部浮力タンクおよび調整タンク全て注水したが重心位置修正することができなかった。この状態を修正するために再三実験繰り返したが、予備浮力600 kgから700 kgの状態において艇が左右へと横倒しになり、全没することができなかった。さらにこの状態では浮力位置が艇の下方となっており、波浪激し海面では艇の安定失われた意見では、海岸近く水際波浪少なく戦闘可能な水域であると判定された。 また、敵機来襲の際、司令塔水面上に出ていることから銃爆撃を受ける可能性があること、このため艦船襲撃不可能になるかも知れないことが意見された。これを応急戦力化するため、500 kg程度の錘をスリップ式に取り付けて艦の姿勢維持するよう意見付された。横倒れになるのを防ぐには艇の重心位置をなるべく下方修正することが必要であり、重心位置適正化する装置開発装備急務述べられている。また昼間の敵機来襲際し、錘を取り付けることで全没可能となり、敵機去った後に浮上できた。敵艦襲撃時には魚雷発射管から魚雷発射したのち管に注水500 kg重の錘をスリップ式に撤去して重量適正化できるような装置装備すれば良好であるとされた。配備時点では魚雷装填時の艇の姿勢制御や、敵艦船への接敵問題解決できない状況であり、戦力化にはほど遠い段階であった

※この「佐伯への派遣」の解説は、「邀撃艇」の解説の一部です。
「佐伯への派遣」を含む「邀撃艇」の記事については、「邀撃艇」の概要を参照ください。

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