仮発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/07 09:17 UTC 版)
石岡第一発電所の建設中、その間の電力不足を補う目的から1910年(明治43年)1月に仮発電所が建設された。この発電所は『電気事業要覧』では石岡発電所とも称される。仮発電所では、本設備で使う予定のGE製の1,000キロワット三相交流発電機(電圧3,500ボルト、周波数60ヘルツ)と、佃島製作所製の出力800馬力フランシス水車が用いられた。変圧器は容量175キロワットのものが3基用いられ、二次電圧は1万5000ボルトであった。許可水量・常用水量は共に80立方尺毎秒(2.23立方メートル毎秒)であり、有効落差は95尺(28.8メートル)であった。水路の全長は241間4尺(439メートル)であり、このうち224間(407メートル)が開水路、17間4尺(32メートル)がトンネル部であった。開水路がこれ程長かったのは、発電所を急設するための当然の措置であったと中川(1985)は述べている。中川(1985)はまた、仮発電所については発電所・水路・取水堰の位置が全く分からない、石岡第一発電所に比べれば規模がずっと小さかったはずだと述べている。
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