仮執行宣言とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > ビジネス > 時事用語 > 仮執行宣言の意味・解説 

仮執行宣言(かりしっこうせんげん)(declaration of provisional execution)

確定判決前に財産上の支払いなどの請求認めること

勝訴者が不利益こうむることに配慮し民事訴訟において判決確定する前に財産上の支払いなどの請求認めること。民事訴訟法に基づく。

民事訴訟では、第一審にあたる裁判所判決出ても、控訴上告などの手続きを踏むことによって、判決確定持ち越されることがある。その間債務者財産状態が悪化すれば、勝訴しても相手から財産上の支払い受け取れなくなってしまう。

そこで、裁判官仮執行の宣言をすれば、最終的に判決確定するであっても、原告財産上の支払いなどの請求認められている。

一方敗訴した被告側は、法務局などに自分財産供託することによって、仮執行宣言の効力停止することができる。

日亜化学工業元社員から「相当の対価」の支払い求められていた青色発光ダイオードLED)の特許をめぐる裁判で、第一審にあたる東京地方裁判所は、元社員請求200億円の支払い)を全面的に認め仮執行の宣言をつけた。それに対し日亜化学工業100億円を東京法務局供託し、仮執行宣言の効力停止得た

(2004.03.08掲載


仮執行宣言(かりしっこうせんげん)

借金関わる用語

終局判決確定しておらず、上訴審取り消される可能性がある段階でその判決執行力強制執行根拠となりうること)を付与するための裁判のこと。なお、裁判所書記官による支払督促についても、仮執行宣言を付与することが認められている。


» 法テラス・法律関連用語集はこちら

仮執行宣言

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/06 21:44 UTC 版)

仮執行宣言(かりしっこうせんげん)とは、財産権上の請求権に関する判決において、判決確定前であってもその判決に基づいて、仮に強制執行をすることができる旨の宣言(裁判)である(民事訴訟法259条)。




「仮執行宣言」の続きの解説一覧

「仮執行宣言」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「仮執行宣言」の関連用語

仮執行宣言のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



仮執行宣言のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
時事用語のABC時事用語のABC
Copyright©2023 時事用語のABC All Rights Reserved.
法テラス法テラス
Copyright © 2006-2023 Houterasu All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの仮執行宣言 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2023 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2023 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2023 GRAS Group, Inc.RSS