他社との提携の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 06:27 UTC 版)
「いちまる (スーパーマーケット)」の記事における「他社との提携の変遷」の解説
「ラルズ」が当社の本拠地である帯広地区に進出する話が具体化し始めたことから競合を回避したいとして、2000年(平成12年)1月27日に「ラルズ」と資本・業務提携することで合意したことを発表し、同年5月末をめどに第3者割当増資によりラルズがいちまるの発行済み株式の20%を取得することになった。 この提携に基づき、共同で「ラルズ」が展開している「ビッグハウス」を出店することを目指すとしていた。 とはいえ、この資本・業務提携はラルズ側が20%の株式を取得して当社を持ち分法の適用対象とする形であったため、ラルズが将来的には当社を吸収合併するとの見方がなされていた。 そのため、この提携は「ラルズ」の帯広地区への事実上の進出と受け止めた帯広地区の競合他社に大きな衝撃を与えることになった。 ところが、2002年(平成14年)5月13日に今度は帯広地区の地場資本のスーパーマーケットでは最大手である「フクハラ」が「ラルズ」と経営統合に関する覚書を締結し、持株会社を設立して共にその傘下に入る形で経営統合することを発表した。 この経営統合が発表された際に「ラルズ」の横山社長は当社にも参加してもらえる形になるようにしたいと会見の場でも合流を呼び掛け、当社も持株会社への参加について検討中としていた。 しかし、「ラルズ」側が経営統合の具体的な条件提示を行わなかったうえ、同地区でより規模の大きな「フクハラ」が先に統合を決めたところに参画することになることで事実上同社の傘下に入る形になることへの抵抗があり、経営統合で誕生する「アークス」への参画を見送ることになった。 そして、「アークス」が設立された2002年(平成14年)11月に当社の加藤社長は地場資本のスーパーマーケットとしての運営継続を目指すことを表明し、翌月の12月11日には取引先などに2003年(平成15年)2月末で「ラルズ」との共同仕入れから離脱することを伝え、事実上提携を解消することになった。 こうして先行して資本・業務提携をしたにもかかわらず、当社は「ラルズ」との関係を事実上「フクハラ」に奪われる複雑な業界再編となった。 2005年(平成17年)10月13日には「全日本食品」との業務提携をすることを発表し、翌月の11月より同社からの商品を仕入れて販売することになった。 その後、2011年(平成23年)11月17日には同じ帯広市を本拠地とする「ダイイチ」と資本・業務提携に関する基本協定を締結し、2012年(平成24年)2月に「ダイイチ」が当社の第三者割当増資を引き受けて発行済み株式の14.8%を取得して同年4月からは一部商品の共同配送などの業務提携を開始した。 この提携による地場資本のスーパー連合で共同仕入れなどを進め、「アークス」などの大手への対抗を目指した。
※この「他社との提携の変遷」の解説は、「いちまる (スーパーマーケット)」の解説の一部です。
「他社との提携の変遷」を含む「いちまる (スーパーマーケット)」の記事については、「いちまる (スーパーマーケット)」の概要を参照ください。
- 他社との提携の変遷のページへのリンク