人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 21:48 UTC 版)
「無形文化遺産」の記事における「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」の解説
無形文化遺産の保護に関する条約の発効以前は、法的に無形文化遺産として登録できないので、ユネスコとして、たぐいない価値を有する世界各地の口承伝統や無形遺産を讃えるとともに、政府、NGO、地方公共団体に対して口承及び無形遺産の継承と発展を図ることを奨励し、独自の文化的特性を保持することを目的として、基準を満たすものを、「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」(傑作宣言)として公表した。第1回の宣言は2001年5月18日に、第2回の宣言は2003年11月7日に、第3回の宣言は2005年11月25日に行なわれ、それぞれ19件、28件、43件が傑作宣言されている。2006年に無形文化遺産の保護に関する条約が発効し、これらのものについては2009年に代表一覧表に正式登録され、統合された。 傑作宣言では、「選考基準」のいずれかの条件を満たすものについて、「考慮基準」を考慮のうえ選考された。 選考基準 たぐいない価値を有する無形文化遺産が集約されていること 歴史、芸術、民族学、社会学、人類学、言語学または文学の観点から、たぐいない価値を有する民衆の伝統的な文化の表現形式であること 考慮基準 人類の創造的才能の傑作としての卓越した価値 共同体の伝統的・歴史的ツール 民族・共同体を体現する役割 技巧の卓越性 生活文化の伝統の独特の証明としての価値 消滅の危険性
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