人の進化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 06:39 UTC 版)
キャスパックの人類は、次の段階を通って進化する。各段階は、それぞれ集落を作っており、南端が最初となり、最も猿に近い。昇格者は、中間地点で準備した後、次の北側の集落へ移動する(島が「O」の形をしているため、南端と北端以外は東西に分かれて分布している)。 順次進化していくため、各集落には子供の姿がない(ガルーを除く)。なお、胎生の男児(コス・アタ・ルー)はウィールーにも生まれるが、胎生の女児(コス・アタ・ロー)はガルーからしか生まれない。 ホ・ルー - 猿人。集落では一番南に属する。 アルー - 人間だが、言語を持つ前の段階。外見にも猿人の要素を色濃く残している。 ボ・ルー - 棒人。道具を有する段階だが、加工はできない。 スト・ルー - 斧人。道具を加工する段階。 バンド・ルー - 槍人。武器の距離が長くなり、相手に対して有利に戦える。 クロ・ルー - 弓人。飛び道具に発展し、自らの危険性を減らす段階。 ガルー - 縄人(「ガ」とは縄の意味)。昇格の最終段階。武器としてだけでは無く、道具としても便利な物を手にした。胎生が可能になる。また、密集戦法を回避し、隊列を整えるだけの知恵もある。 各部族は、南から北へ行くに従って人口が減る(進化の止まる者がいるため)。この傾向はクロ・ルーまで続くが、ガルーでは逆転する(進化の終点であり、また東西の終点でもあるため)。 なお、ハヤカワ版ではホ・ル、アル、ボ・ル、スト・ル、バンド・ル、クロ・ル、ガル、と、長音符のない名称に訳されている。また、ボ・ルは「棍棒人」と説明されている。 その他の用語で、人間に関するものは、以下のものがある。コス・アタ・ルーとコス・アタ・ローを増やすのが、ガルーの最終段階(目的)である。 バツ 進化の止まった者を指す言葉。 コス・アタ・ルー コスは否定、アタは卵(生命)を示す。ルーは男を意味しており、直訳すると「卵から生まれたのではない男」。つまり、母親から産まれた男の子を指す。ガルー(とウィールー)からしか産まれない。 コス・アタ・ロー 母親から産まれた女の子。ガルーからしか産まれない。そのため、ウィールは常にコス・アタ・ローの女児を狙っている。 第2部のヒロイン、アジョールと、第3部のヒロイン、コ・タンはコス・アタ・ローのため、ウィールーに狙われた。 ジャールー 意味はハイエナ。人間に対して使う場合は蔑称となる。
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