人の輪から生まれた「羅漢酒 笑顔百楽」
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「竹野酒造」の記事における「人の輪から生まれた「羅漢酒 笑顔百楽」」の解説
1990年(平成2年)、竹野酒造の蔵元が、網野町浅茂川地区の市民講座の第1回講師を務め、酒にまつわる講習を行った。全10回の市民講座では、網野町在住の木版画家幻一(まぼろしはじめ)も講師として招かれており、酒を介した交流が生まれた。幻一の代表作「五百羅漢」が、漢字一字の中に人間の喜怒哀楽を表現し、羅漢を介して人生の様々な趣が映し出されることに感銘を受けた人々の輪が生まれ、その媒体となる酒を求める住民らの声に応じて、純米大吟醸「羅漢酒」を醸造することとなる。 酒米選びから始まったこの酒造りは、1996年(平成8年)に京都府丹後農業研究所から紹介された「祭り晴」を用い、1998年(平成10年)に米を生産、1999年(平成11年)からの2年間で1450本を販売した。この商品ラベルは、1枚ずつが幻一による手描きのラベルで、その後は木版画ラベルで2000本を販売したものの、再び手描きのラベルに戻され、ラベル製作にあわせて販売する形式となっている。 2003年(平成15年)10月、「羅漢酒」は、人々を笑顔にしたいとの願いを込めて醸造したことから「笑顔百薬」と改名された。このラベルも幻一が筆を執ったものである。幻一は、2015年(平成27年)、京丹後市網野町にこころの森美術館を開館。「笑顔百薬」の売上金の一部は、こころの森美術館の基金として寄贈されている。
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