事件後の処分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 13:49 UTC 版)
「マーク・チャップマン」の記事における「事件後の処分」の解説
逮捕後の裁判で彼は第二級謀殺の疑いで告発された。弁護士は彼が精神異常である事を申し立てると思われたが、有罪の申し立てを行なった。 チャップマンは第二級謀殺の罪で有罪と認定され「禁錮20年ないし終身の無期刑」を言い渡された。ニューヨーク州の州法においては、第二級謀殺の罪は20年服役後に仮釈放が許可される場合がある無期刑が最高刑。ニューヨーク州バッファローの近くにあるウェンデ刑務所(英語版)にて今もチャップマンは服役している。 ニューヨーク州・仮釈放委員会に2000年から2年毎に2020年まで仮釈放を8月に合計11回申請したが、チャップマンの精神・言動に反省や謝罪や更生が見られない事、ジョン・レノンの遺族である妻子への犯行の恐れがある事、ジョン・レノンの妻であるオノ・ヨーコ等の反対、チャップマンが仮釈放されたらジョン・レノンのファンに殺される恐れがある等として却下され 現在も服役中である。 2014年に妻のグロリア・ヒロコ・チャップマンに初インタビューしたイギリスの『デイリー・メール』誌によると、二人は年に一度44時間、刑務所内のキッチン付きトレーラーで過ごす事が許されているという。グロリアはハワイに住む日系人女性。結婚して1年半後に夫がレノンを殺害したが事件後も離婚していない。夫婦でオノ・ヨーコに対し赦しを乞う手紙を書いており、レノンとチャップマンは天国で再会すると信じており、また、ポール・マッカートニーに対し、刑務所を訪ねて現在のチャップマンに会えば、きっと彼を好きになるだろうと語ったという。この件に関し、『デイリー・メール』誌は「心がかき乱される内容」と表現。マッカートニーも「私は誰でも許せる性質だと思うが、こいつだけは許す理由が見つからない。こいつは正気を失って、取り返しのつかない事をした。そんな人間に何故、容赦の気持ちを恵んでやる必要があるのかわからない」と述べている。
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