主要諸侯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:31 UTC 版)
史記三世表には、周建国当時の有力な諸侯として以下の11国が記される(記載順)。 魯-姫姓侯爵 開祖:周公旦(武王の同母弟)現在の山東省南部を領す。都城は曲阜(現在の山東省済寧市曲阜市)。 斉-姜姓呂氏侯爵 開祖:呂尚現在の山東省北部を領す。都城は営丘(現在の山東省淄博市臨淄区)。 晋-姫姓侯爵 開祖:唐叔虞(成王の同母弟)現在の山西省一帯、黄土高原東部の汾水河谷周辺を領す。都城は唐(後に「晋」に改称、現在の山西省太原市晋源区)。 秦-嬴姓趙氏伯爵 西周代では大夫・東周にいたり侯爵 開祖:非子現在の甘粛省西部、東に周の根拠地である陝西省の渭水盆地を望む高地を領す、周王室の東遷に伴い政治権力の空白となった渭水盆地に勢力を伸ばし、やがてこの盆地の政治的中枢部である関中に重心を移す。当初の都城は秦邑(中国語版)(現在の甘粛省天水市張家川回族自治県)。 楚-羋姓熊氏子爵 開祖:熊繹(中国語版、英語版)現在の河南省西部から湖北省・湖南省一帯、概ね漢江以南の長江中流域を領す。都城は丹陽(現在の河南省南陽市淅川県)。 宋-子姓公爵 開祖:微子啓(殷の帝辛(紂王)の異母兄)現在の河南省東部一帯を領す。都城は商邱(現在の河南省商丘市睢陽区)。 衛-姫姓伯爵(後に侯爵、さらに公爵へと陞爵) 開祖:康叔(武王の同母弟)現在の河南省北部黄河北岸部を領す。都城は朝歌(現在の河南省鶴壁市淇県)。 陳-嬀姓侯爵 開祖:胡公(五帝の一人である舜の末裔と伝えられる)現在の河南省中部一帯を領す。都城は宛丘(現在の河南省周口市淮陽区)。 蔡-姫姓侯爵 開祖:蔡叔度(武王の同母弟)現在の河南省南部を領す、都城は当初上蔡(現在の河南省駐馬店市上蔡県)、新蔡(現在の駐馬店市新蔡県)に遷都後、下蔡(現在の安徽省淮南市鳳台県)に遷る。 曹-姫姓伯爵 開祖:曹叔振鐸(武王の同母弟)現在の山東省西部を領す、都城は陶丘(現在の山東省菏沢市定陶区)。 燕-姞姓伯爵 開祖:召公奭(周王朝姫氏の同族)現在の河北省北部を領す、都城は薊(現在の北京市房山区)。
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