主戦闘
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/07/18 16:00 UTC 版)
「ノースポイントの戦い」の記事における「主戦闘」の解説
ブルックはイギリス兵を再編成し、午後3時にはアメリカ軍陣地に対する攻撃の準備ができた。持ってきた3門の大砲を使い、第4歩兵連隊がアメリカ軍の側面に回り込むのを援護し、その間に2個連隊と海軍旅団でアメリカ軍陣地中央を襲うこととした。しかしアメリカ軍のライフル銃隊がイギリス軍の攻撃に集中して対抗し、大砲には壊した鍵、釘、馬蹄の切れ端を詰めて発砲し、前進してくるイギリス軍に金属片をばら撒くことになったので、中央を攻めたイギリス軍は大きな損失を出した。それでも第4歩兵連隊がアメリカ軍の側面に回り込み、アメリカ連隊兵の多くを逃げ出させることに成功した。ストリッカーはその逃亡兵を秩序だった後退に変えさせることに成功し、後退しながらも一斉射撃を放たせることができた。 民兵の連隊全てが同じくらいの働きができてわけではなかった。第51連隊および第39連隊の幾らかは敵の攻撃に崩されて、銃火の中を逃亡した。しかし第5連隊と第27連隊はその陣地を死守した後で、秩序ある後退を行えたので、前進してくる敵軍にかなりの損害を与えた。アメリカ軍の大砲1門は失われた。 第5連隊のジョン・マクヘンリー伍長が戦いの模様を次のように記していた。 我々の第5連隊は参戦した他の連隊から称賛を得たので、私の属する栄誉を得た中隊は栄光で包まれることになった。他の連隊と比べて、我々の部隊が最後に陣地を後にしたのであり、...あと2分もあれば遮断されていたであろう刹那になって後退することができた。 ブルックは、森や沼のあるクリークの中で部隊の幾つかがはぐれ、ある部隊は混乱の中にいたので、後退するアメリカ軍を追撃させることができなかった。アメリカ軍本隊の陣地から1マイル (1.6 km) 以内に進軍していたが、アメリカ軍よりも大きな損失を蒙っており、暗くなりかけていたので、待機して海軍がマクヘンリー砦を無力化できるのを期待することにした。一方ストリッカー隊はボルチモアの防衛部隊主力のところまで後退することができた。
※この「主戦闘」の解説は、「ノースポイントの戦い」の解説の一部です。
「主戦闘」を含む「ノースポイントの戦い」の記事については、「ノースポイントの戦い」の概要を参照ください。
- 主戦闘のページへのリンク