中国143号【チュウゴク143ゴウ】(食用作物)
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登録番号 | 第12829号 |
登録年月日 | 2005年 3月 14日 | |
農林水産植物の種類 | 小麦 | |
登録品種の名称及びその読み | 中国143号 よみ:チュウゴク143ゴウ |
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品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 石川直幸、長嶺敬、山敏之、田谷省三、甲斐由美、谷尾昌彦、佐藤淳一、村上晶子、住田哲也、江口昭彦、波止博明 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、出願者所有の育成系統に「シロガネコムギ」を交配して育成された固定品種であり、育成地(広島県福山市)における成熟期はやや早、稈長がやや短、製粉歩留及び製めん適性が高い品種である。叢性はやや直立、株の開閉はやや開、鞘葉の色は無である。稈長はやや短、稈の細太はやや太、剛柔はやや剛、ワックスの多少はやや多、葉色は中、葉鞘のワックスの多少はやや少、毛の有無・多少は無~極少、葉身の下垂度は中、フレッケンの有無・多少はやや少である。穂型は紡錘状、穂長及び粒着の粗密は中、穂の抽出度はやや長、ワックスの多少は中、ふ毛の有無は無、葯の色は黄、芒の有無と多少及び芒長は中、ふの色は黄である。粒の形は中、大小はやや大、色は褐、頂毛部の大きさは中、粒の黒目の有無・多少は無~極少、千粒重及び容積重はやや大、原麦粒の見かけの品質は中の上、粗蛋白質含量及び灰分含量はやや少である。うるち・もちの別はうるち、播性の程度はⅠ、茎立性は中、出穂期及び成熟期はやや早、遺伝子雄性不稔及び細胞質雄性不稔の有無は無、耐湿性は中、耐倒伏性は強、穂発芽性は中、脱粒性はやや易、収量性は多である。粒の硬軟は中、粒質は粉状質、製粉歩留は高、ミリングスコアはやや高、60%粉粗蛋白質含量及び60%粉灰分含量はやや少、60%粉アミロース含量は中、粉の明度は高、粉の赤色みはやや低、黄色みは中、吸水率及びバロリメーターバリュウはやや低、最高粘度は中、ブレークダウンはやや小である。しま萎縮病抵抗性はやや強、赤かび病抵抗性、うどんこ病抵抗性及び赤さび病抵抗性はやや弱である。「シラサギコムギ」及び「農林61号」と比較して、稈長が短いこと、収量性が多いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、昭和58年に農林水産省中国農業試験場(現独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構、広島県福山市)において、出願者所有の育成系統に「シロガネコムギ」を交配し、59年にその実生の中から選抜、以後、固定を図りながら特性の調査を継続し、平成13年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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