世界最速の客船
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 07:42 UTC 版)
「ノルマンディー (客船)」の記事における「世界最速の客船」の解説
1935年の試運転で31,9ノットを記録し、処女航海では5月29日ル・アーブル出帆の西航で29.94ノット、東航 平均30.35ノットの平均速力でブルーリボン賞に輝いた。試運転から航路で記録樹立以降しばらくは速度を抑えて運行している。船体振動が後部に集中しある客室では床に置いた旅行かばんが振動で弾み移動し原因は外側スクリューの廻流とされ直上の船体構造を補強する応急処置を施し暫定で速度を落とし運用し、冬期オフシーズンにはスクリューを換装しそのスラスト軸とブラケット形状を変更した。翌1936年4月の点検ではスクリュー4基の一つに原因不明の破損が見つかった。1936年5月就航のクイーン・メリーに8月西航で平均速力30.14ノットで抜かされる。大掛かりな修繕改善工事が計画されキャビンレイアウトの改装も立てられ定期便を外れ冬期入渠時にはエンジンの改良も実施しタービン・ノズルの変更から最大定格出力180,000馬力に向上した。ノルマンディーは入渠修繕後の1937年7月西航で同じく30.58ノット、8月東航 31.2ノットで新記録を打ち立てブルーリボン賞を奪取。しかしクイーン・メリーが翌年奪い返したあと1939年8月31日、139次航海を終えニューヨーク到着、復航準備中の9月3日朝フランスはドイツに宣戦布告、第二次世界大戦の始まりだった。
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