世界最速三階級制覇
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2018年9月24日、テバオーシャンアリーナでWBO世界フライ級王者木村翔(青木)と対戦し、12回2-0(116-112、115-113、114-114)の判定勝ちを収め、ワシル・ロマチェンコと並ぶ世界最速タイ記録となるプロ12戦目での3階級制覇を達成した。 2019年3月16日、岐阜メモリアルセンターで「the FATE」と銘打ち、田口良一(ワタナベ)と対戦。12回3-0の判定勝ちを収め、初防衛に成功した。 2019年8月24日、武田テバオーシャンアリーナでWBO世界フライ級1位のジョナサン・ゴンサレスを相手に防衛戦を行い、ダウンの応酬の末に7回に3度ダウンを奪い、7回2分49秒TKO勝ちを収め2度目の防衛に成功した。なお試合前の公開練習で、田中は母校の中京学院大中京高校(当時)が夏の甲子園において、多くの試合で7回に逆転して勝利を収め、ベスト4に進出したことに関連して「序盤は距離をとって…7回ぐらい」と7回にKOを目指すことを話しており、それが実現する形となった。 2019年12月31日、大田区総合体育館でWBO世界フライ級10位のウラン・トロハツを相手に防衛戦を行い、3回に左アッパーでダウンを奪い3回2分29秒KO勝ちを収め、3度目の防衛に成功した。 2020年1月13日、WBOは田中をスーパー王座に認定した。 2020年1月31日付けをもって、王座を返上した。田中は上下どちらかの階級(田中の場合、フライ級王座を保持していたため、ライトフライ級かスーパーフライ級)の指名挑戦権を得ることができるスーパー王座に認定されていたため、指名挑戦権を獲得することになる。 2020年2月5日、WBOは田中をスーパーフライ級の1位にし、井岡一翔の持つWBO世界スーパーフライ級王座の指名挑戦者として認めると発表した。 2020年12月31日、大田区総合体育館にてWBO世界スーパーフライ級王者井岡一翔と対戦。試合は序盤から田中が積極的に攻めるも、井岡のガード固く有効打を少なくして主導権を渡さない。3回までは採点でほぼ互角だったが、5回と6回に戦前から指摘されていた右ストレートの打ち終わりでのガードが下がったところをカウンターからの左フックでダウンを喫し更には8回に左フックでふらついたところでストップ。8回1分35秒TKO負けを喫し、プロ初黒星。オスカー・デ・ラ・ホーヤを上回る世界最速となる16戦目での4階級制覇に失敗した。試合後は「完敗です。こんなに差があるのにびっくりした。」とコメントした。
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