世界ワクチン免疫同盟
予防接種の普及により子どもたちの命と人々の健康を守ることを目的として2000年に結成された同盟。途上国及び先進国政府、ワクチン製造会社、NGOs、研究機関、ユニセフ、WHO、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団、世界銀行などの公的および私的機関によって形成されている。GAVIによる財政支援には、ドナー国からの直接支援に加え、IFFIm (The International Finance Facility for Immunisation:ドナー国の途上国へのワクチン支援の長期コミットメントを債券として国際債券市場で取引し増額を図る)などの画期的なメカニズムも用いられている。2007年から2010年にかけては、1)予防接種や他の保健サービスを提供するための保健システム強化への貢献、2)現在十分に利用されていないワクチンや新しいワクチンの使用に対する支援やワクチン供給の改善、3)国家の予防接種プログラムの予算の安定性及び持続性の向上、4)効率性の向上、政策提言の実施、新技術の開発を進めることによって同盟の付加価値を評価し高めていく、の4点を目標としてかかげ、活動を行っている。具体的には予防接種サービスへの支援、新ワクチンの導入支援、麻疹第2回接種導入支援などがあげられる。これまでに同盟は70カ国以上の国々に数ヶ年単位の財政支援を実施してきており、予防接種率の向上に貢献している。(石川尚子)
参考URL:GAVI Allianceホームページ http://www.gavialliance.org/
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