世俗的表現
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 05:34 UTC 版)
15世紀 ニッコロ・マキャヴェッリを主事とする「自由と平和の十人委員会」として知られるフィレンツェの委員会Dieci di Baliaの印章には、Pax et Defencio Libertatis(平和と自由の擁護)という標語とともに、オリーブの枝を咥えた鳩が使われていた。 18世紀 18世紀のアメリカでは、ノースカロライナ州の2ポンド紙幣(1771年)に鳩とオリーブが描かれており、「平和の回復」という州のモットーを表していた。1778年のジョージア州の40ドル紙幣には鳩とオリーブ、短剣を持つ手が描かれており、「戦争か平和か、両方に備える」という意味のモットーが書かれていた。 19世紀 1816年にクエーカー教徒の主導で結成された「恒久的かつ普遍的な平和の促進のための協会」(通称「ロンドン平和協会」)は、鳩とオリーブの枝をシンボルにしていた。 20世紀 パブロ・ピカソが制作したリトグラフ『鳩』は、伝統的で写実的な鳩の絵で、オリーブの枝は描かれていないが、1949年4月にパリで開催された世界平和評議会のエンブレムに選ばれた。この鳩は、平和運動と共産党の理想を象徴するものとなり、当時の共産党のデモでも使用された。1950年にシェフィールドで開催された世界平和評議会で、ピカソは父親から鳩の絵を教わったと語り、「私は、死よりも生を、戦争よりも平和を支持する」と締めくくった。1952年にベルリンで開催された世界平和評議会では、舞台上のバナーにピカソの『鳩』が描かれた。鳩のシンボルは、戦後の平和運動で多用された。反共主義者は、平和の鳩を独自に解釈していた。フランスのPaix et Libertéというグループは、平和の鳩がソ連の戦車へと変化する様子を描いたポスターを配布した。
※この「世俗的表現」の解説は、「平和の象徴」の解説の一部です。
「世俗的表現」を含む「平和の象徴」の記事については、「平和の象徴」の概要を参照ください。
- 世俗的表現のページへのリンク