下野の水車習俗
名称: | 下野の水車習俗 |
ふりがな: | しもつけのすいしゃしゅうぞく |
種別1: | 風俗習慣 |
保護団体名: | |
選択年月日: | 1991.02.02(平成3.02.02) |
都道府県(列記): | 栃木県 |
市区町村(列記): | |
代表都道府県: | 栃木県 |
備考: | 所在地が同一都道府県内のもの(このデータは種別1から移行しています) |
解説文: | 水車は古く中国から伝わり、中世以来揚水用として、また近世以降にはわが国の主要な動力装置として用いられてきた。しかし、近年になって電動力などに取って替わられ、稼働するものが減少している。 栃木県の北西部、日光山地に源を発する大谷【だいや】川流域の今市市およびその隣接地は、昭和初期まで精米用・製粉用の水車が数多く見られた地域である。この地域では、現在もこの地の伝統産業である杉線香作りのための製粉用水車が稼働している。水車の形式は扇状地としての地形を活かして胸掛け式のものが圧倒的に多く、水輪の直径は四・六メートル前後が多いなどの地域的な特徴を示し、また、臼も長臼という断面をU字型にした舟型の木製のものを用い、杵八本を一組として一つの長臼を使うなど、線香水車特有の工夫を凝らしている。 同地域は、わが国に広く分布していた水車が、現在稼働する数少ない地域の一つとして貴重であるため、水車の構造や習俗について記録保存の措置を講ずるものである。 |
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