上海万博

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上海万博

　７月１日から、２０１０年５月に中国・上海で開かれる上海万博（上海国際博覧会）の入場券が日本でも発売されました。日本から出展する施設の建設も始まり、日本政府や企業の万博関係者は本番に向けた準備作業を加速しています。
　上海万博は来年５月１日から１０月３１日まで「より良い都市、より良い生活（Better City, Better Life）」をテーマに開かれます。中国初の万博で、世界の２００以上の国・機関が参加の予定です。公式スポンサーには資生堂が日本唯一の企業として名を連ねています。日本からは日本館、日本産業館のほか大阪府・大阪市が出展します。
　日本館は日本政府の出展で、キヤノン、トヨタ自動車、パナソニックなど、わが国を代表する企業や日本貿易会、電気事業連合会、日本鉄鋼連盟といった産業団体が協賛しています。テーマは「こころの和・わざの和」。コンピュータグラフィックスやロボットなど最先端の技術を駆使して、環境問題や日中交流の意義などを官民一体でアピールします。日本館の愛称は中国語で「紫蚕島」（かいこじま）で、２月２７日に着工しました。
　日本産業館は企業と自治体が合同で出展。ＩＮＡＸ、キッコーマン、近鉄グループ、コクヨ、ダイキン工業、帝人、日本航空インターナショナル、ＳＭＢＣコンサルティングなどと静岡県、横浜市が館内に独自ブースを設けて、「日本の創るよい暮らし」のテーマの下、日本産業の高い技術力や製品、サービスなどを紹介します。７月４日に建設工事が始まりました。
　大阪府と大阪市は共同で、世界の代表的な都市のＰＲの場「ベストシティ実践区」に出展します。両自治体は上海市の友好・姉妹都市です。「環境先進都市・水都大阪の挑戦」をテーマに、水処理技術や環境技術などを発信します。
　万博入場券はＪＴＢ、エイチ・アイ・エス、近畿日本ツーリストなど日本の主要旅行会社１０社が販売しています。価格は指定日普通券３２００円などとなっています。各社は入場券付きのパッケージツアーも順次、発売していきます（一部発売中）。
　日本で初めて万博（日本万国博覧会）が開かれたのは１９７０年（３月１４日－
９月１３日、大阪府吹田市）です。ちょうど、今の中国と同じように日本は高度経済成長のまっただ中にありました。その後、日本では沖縄国際海洋博覧会（７５年）、国際科学技術博覧会（つくば万博、８５年）、国際花と緑の博覧会（大阪府、９０年）、愛・地球博（愛知県、０５年）を開催してきました。
　世界の経済を引っ張る中国、どんな万博をみせてくれるのでしょうか。いまから楽しみです。


（掲載日：2009/07/27）