三者基本合意と武雄温泉 - 諫早間の着工
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 16:36 UTC 版)
「九州新幹線 (整備新幹線)」の記事における「三者基本合意と武雄温泉 - 諫早間の着工」の解説
肥前山口駅 - 肥前鹿島駅を上下分離方式によりJR九州が運営することや長崎県の応分の負担といった提案などの状況変化を踏まえ、2004年(平成16年)12月9日に佐賀県知事は並行在来線の経営分離はやむを得ないとの判断を表明、12月16日に「整備新幹線の取扱いについて」政府・与党申し合わせが公表された。 この中で九州新幹線(長崎ルート)については「並行在来線区間の運営のあり方については、長崎県の協力を得ながら佐賀県において検討を行うこととし、速やかに結論を出すこととする。調整が整った場合には、着工する。その際、軌間可変電車方式による整備を目指す。 長崎駅部の調査を行う」とされた。この時点では佐賀県内のすべての沿線自治体からの同意が得られているわけではなかった。 九州新幹線(長崎ルート)には平成17年度から毎年度10億円の予算が計上されていたが、着工の条件である並行在来線の経営分離の同意が得られていなかったため、着工には至っていなかった。その後、2005年(平成17年)12月に白石町 が、2006年(平成18年)2月に太良町、同年3月に江北町 が並行在来線の経営分離に同意した。 2007年(平成19年)12月16日に佐賀県、長崎県、JR九州の三者は、 JR九州は肥前山口駅 - 諫早駅の全区間を経営分離せず、上下分離方式により新幹線開業後20年間運行を維持する。 JR九州は線路等の設備の修繕を行った上で、佐賀県・長崎県に14億円で資産譲渡を行う。 という合意に達した。これにより2008年(平成20年)3月5日に政府・与党ワーキンググループにおいて、着工の基本条件が満たされたことが確認された。これを受けて3月19日に鉄道・運輸機構は九州新幹線西九州ルート(武雄温泉〜諫早間)の工事実施計画を認可申請、3月26日に暫定整備認可された。同年4月28日には起工式が行われた。
※この「三者基本合意と武雄温泉 - 諫早間の着工」の解説は、「九州新幹線 (整備新幹線)」の解説の一部です。
「三者基本合意と武雄温泉 - 諫早間の着工」を含む「九州新幹線 (整備新幹線)」の記事については、「九州新幹線 (整備新幹線)」の概要を参照ください。
- 三者基本合意と武雄温泉 - 諫早間の着工のページへのリンク